ジャンボフレーム |
辞書:通信用語の基礎知識 通信技術下編 (CTEQIP) |
読み:ジャンボフレーム |
外語:jumbo frame |
品詞:名詞 |
あるネットワーク規格で決まっているフレームの最大の大きさを超えるフレームやパケット。ジャイアントフレームと呼ぶこともある。
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概要 |
例えば、元々のEthernetの最大フレーム長つまり最大転送単位(MTU)は、最小46バイト最大1500バイト(加えてヘッダーとFCSで計18バイトが別途加算される)と決まっており、この大きさを超えるフレーム(1501バイト以上)は本来は規格違反であった。このため、一般には正しく設定されたノードが送出することはなく、またルーターなどのネットワーク機器はこれを破棄する。
時にネットワーク機器の故障によりジャンボフレームが送出されることがあり、旧式なバス型接続ネットワークにおいては、これが起きるとネットワーク全体が混乱した。
特徴 |
機能化 |
Ethernetの最大フレーム長の1500バイトは、まだコンピューターが非力だった頃に短く決められたものであり、現在ではこの数倍のフレーム長を扱うことに問題はない。
また、ルーターやスイッチはフレームごとに処理を行なうため、フレームが大きければフレーム数が減るため処理が軽くなり、ネットワークのスループットを向上させることができる。
そのような事情から、一部のネットワーク機器においてジャンボフレーム対応が行なわれており、対応機器同士の通信のスループットが向上することが分かっている。
特に10GBASEのような広帯域ネットワークで効果が顕著となるため、10GbEやそれ以上の速度に対応したルーターには、対応のものが多い。
技術 |
Ethernetの場合、NICのレベルで物理的なフレーム長を判断することができる。
類似するIEEE 802.3ではフレーム中にフレーム長のフィールドがあるが、実際には無くても困らないものであるため、Ethernetの場合はこのIEEE 802.3のフレーム長の場所をプロトコルの番号を格納するために用いている。
このような事情から、理論上、拡張可能なサイズに上限はない。が、ジャンボフレームではMTUとして9000バイト程度とする実装が多いようである。
前提 |
実際にジャンボフレームの機能を使うためには、通信する二台のノード自身を含め、途中の全てのネットワーク機器が対応し、かつ機能を有効に設定していなければならない。
通信経路の途中に一台でも対応していない機器があった場合は通信することができない。
リンク |
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