コンピューターに寄生し、自分の複製をネットワークなどに複写し自己増殖を行なうソフトウェア。ウイルスと呼ばれることもあるが、通常は別物として扱われる。
現在までに作られたワームの中で有名なものには、次のようなものがある。
- 1988(昭和63)年11月2日にRobert T. Morris Jr.によって放たれたUNIX用もの
- 1999(平成11)年にDavid L. Smithによって放たれたWindows用のMelissa
- 2000(平成12)年5月にフィリピン人に放たれたWindows用のILOVEYOU
- 2001(平成13)年夏に流行したWindowsとIIS用のCode Red
Robert T. Morris Jr.の放ったワームはsendmailのデバッグコマンドやfingerdのバッファーオーバフローを利用して次々と計算機に感染した。
しかし同じ計算機に再度感染したためにシステムの負荷が増大して管理者に発見された。この事件後、Robertのログイン名はRTMからRTFMに変更されている(注:RTMにはread the manual、RTFMにはread the fucking manualという意味がある)。
Melissa、ILOVEYOUは、どちらもMicsofoftのMUA、Microsoft OutlookおよびMicrosoft Outlook Expressの機能を悪用して繁殖するワームである。
この二つのMUAはセキュリティ上の問題が大きいので、安全のためにアンインストールし、別のMUAを使用することが望ましい。
Code RedはMicsofoftのWebサーバーIISのバグを悪用して繁殖するワームである。
このWebサーバーはセキュリティ上の問題が大きいので、安全のためアンインストールし、別のWebサーバーやOSを使用することが望ましい。
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