かつて存在した、ニューヨーク市立大学とエール大学を結んだ学術ネットワーク。
ファイル転送だけでなく、情報配信のために電子メールとLISTSERV(メーリングリスト)サーバーが提供されていた。
このネットワークは、ストアアンドフォワード方式かつポイント・トゥー・ポイントであることが特徴となっていた。従って、ファイル転送も電子メールも、次のサーバーに全てが送信されてゆくバケツリレー方式となっていて、Usenetと似たシステムであった。
元々はIBMシステムで提供される自由なNJEプロトコルに関連し、「Because It's There Network」と呼ばれていたが、やがて「Because It's Time Network」と呼ばれるようになった。
最盛期では、北米からヨーロッパ、インドにまで網は広がっていたが、やがてTCP/IPの普及によって需要が低下、CRENは1996(平成8)年にサポートを終了した。
その後も小規模なネットワークが分散して残ったが、10年程度過ぎた頃にはほぼ自然消滅した。但し、インターネットで当時のBITNETプロトコルを利用するユーザーはその後も存在するとされている。
関連する用語

CREN

電子メール

LISTSERV