可聴周波数

読み:かちょうしゅうはすう
外語:audio frequency
品詞:名詞

のうち、人間が認識できる周波数のこと。一般に20Hz〜20kHz程度までしか、聞こえても音としては認識できないとされている。しかし、音楽などでは可聴周波数以上の高周波成分も重要な心理的影響を与えることが判明しており、"音の響き""音の柔らかさ""音の心地よさ" などの要素となっている。

通常のCDでは可聴周波数と言われる20Hz〜20kHzの範囲外の音は記録しない仕様となっており、当時のアナウンスでは人間の聴覚特性上からこれで十分と言われていた。しかし実際には当時から問題視する人達は数多くおり、また実際にCDの音質はディジタル化によるノイズ低減の効果はあっても旧世代であるはずのアナログLPレコードと比べて決して良いとは言い切れなかった。特に音の響きや広がりが重要な要素を占めるクラシックなどではLPレコードに到底及ばない。そのため、高級オーディオ向けの高性能なCDプレイヤーなどでは、記録されていない高周波成分を擬似的に再現し補填する機能などを備えているものがいくつかあった。この問題を反面教師とし、新世代CDであるSACDでは、可聴周波数以上の100kHzまでの音声を記録して、可能な限りアナログに近い音質を実現している。

これとは逆に、CDよりさらに聞き取りにくい周波数や成分を削除することで、一般的な聴覚特性のレベルではほとんど音質を低減させずに大幅に音声データを圧縮し、小型のディスク媒体(ミニディスクなど)への記録やフラッシュメモリへの記録、広帯域ネットワークでの音楽配信などを実現する、ディジタル圧縮音楽技術も注目されている。しかし、初期のCDと同様に可搬性などの重要視から、CDと同レベルの音質の実現よりも、一般ユーザが聞いて不満を感じないレベルまで圧縮率を上げた仕様が一般に普及する場合が多い。