はしか。麻疹ウイルスの飛沫感染により罹患する病。伝染力が強く、ワクチン無しでは一生に一度は必ず罹るとされる。
発熱、咳、鼻汁、発疹が主な症状で、38℃前後の熱が数日続いた後、一旦回復しかかってから、再度39℃〜40℃程度の高熱が出る。
麻疹ウイルスの感染による。
病原体の麻疹ウイルスはBSL-2(バイオセーフティーレベル2)に分類される。
2005(平成17)年度内までは、生ワクチンの接種は任意だった。
内科または小児科で自費で接種でき、地方自治体によっては一回目が無料のこともあった。1〜6歳までに予防接種すべきだが、標準的には生後12〜24ヶ月頃にする。但し麻疹流行時には10ヶ月から接種できる。現在、厚労省がワクチンの接種を勧める期間は「1歳3ヶ月までに」としている。
一回のみの接種でも数年は大丈夫だが、生涯免疫(一生保てる免疫)まで達しないと言われている。そのため、ワクチンの複数回接種も推奨されている。
日本でも2006(平成18)年4月より本格的な麻疹制圧が開始され、MRワクチンを1歳児と5歳〜小学校入学までの、計2回接種することになった。
なお、他の生ワクチン接種後1ヶ月以内の場合や妊婦は接種できない。
2001(平成13)年に大流行し、34,000人の患者が報告され、推定約28万人が感染したとされている。
2004(平成16)年より急減し、2005(平成17)年は10月中旬までの報告では2001(平成13)年の同時期と比較し1/60にまで減った。三重県や宮崎県など、県や自治体によっては2005(平成17)年内で感染者が0のところもある。
これは一歳児へのワクチン摂取が広がり、その効果によるものとみられ、小児科医の長年の悲願であった麻疹制圧も遂に視野に入って来た。2006(平成18)年度よりMRワクチンを導入したのも、このような状況に対応したものと思われる。
ところが2007(平成19)年になると、東日本で麻疹の大流行を起こした。この感染者は、ちょうどワクチン空白期にあたる層と見られている。
海外では、例えば北米では2回接種が行なわれ、麻疹はほぼ根絶されている。