この世界は3次元空間であり、広さと高さという自由度がある。
しかし同じ場所であっても時刻により状況が移り変わることを考えると、もう一軸、時間を目盛りとして持つ時間軸が第四の次元として存在する、と考えられる。この概念が、4次元時空である。
空間軸と時間軸は、大きく性質が異なる。空間は3次元だが、時間は過去から現在そして未来へと向かう一本道なので、1次元のみである。その上、時間は自由に行き来できないどころか、現在の時刻に踏みとどまることさえ出来ない。
また、空間の上下左右に優劣が無いように、空間軸はプラス方向、マイナス方向は対等である。ところが時間は、過去と未来は対等ではない。過去は未来に影響を与えることはできるが、未来は過去に影響を与えることは出来ないのである。このようなことを「時間の矢」と呼ぶ。
このように、空間と時間はとても対等なものとは言いづらく、19世紀まではこれを統合して考えられることは無かった。