テングタケなどに含まれる毒成分で、幻覚剤。アミノ酸の一種であり、イソキサゾール骨格を持つ農薬成分の一つであり、同時に核酸系の旨味成分の一つでもある。
- 組成式: C5H6N2O4
- 分子量: 158.11
- 比重: (該当資料なし)
- 融点: (該当資料なし)
- 沸点: (該当資料なし)
- CAS番号: 2552-55-8
- ICSC番号: (登録なし)
- 化学名: α-Amino-2,3-dihydro-3-oxo-5-isoxazoleacetic acid (IUPAC名)
イボテン酸
- 外観: (該当資料なし)
- 溶解性: (該当資料なし)
イボテン酸には殺蝿効果もあるため、これを含むテングタケはハエトリタケの異名も持つ。洋の東西を問わず、昔から蝿殺しの成分として使われてきた。
人体にも有毒であり、様々な悪影響を及ぼす。
毒茸の代表ベニテングタケに含まれることで有名だが、それだけではなくテングタケ属には多く含まれる。イボテン酸という名は、イボテングタケ(学名Amanita ibotengutake)という茸から発見されたことに由来する。
分子構造がイノシン酸(旨味成分の一つ)に似ているため、旨味がある。
イボテン酸は、ヒトの味覚ではグルタミン酸の10倍もの旨味があるとする説がある。イノシン酸を含む毒茸はどれも味が良いとされているが、毒茸なので当然、食べれば大変なことになる。
イボテン酸は不安定な物質で、摂取すると体内でムシモールやムスカリンに変化する。このため様々な幻覚症状を呈する。
- イボテン酸: 中枢神経系の興奮性アミノ酸受容体の作動薬 (アッパー)
- ムシモール: 中枢神経系の抑制性GABA受容体の作動薬 (ダウナー)
このためイボテン酸を摂取すると、イボテン酸の効果で錯乱したり興奮したりしながら、変化したムシモールで落ち込んだり鬱になったりと、真逆な症状が同時に発症する複雑な中毒症状を示す。
危険性
- 引火点: (該当資料なし)
- 発火点: (該当資料なし)
- 爆発限界: (該当資料なし)
有害性
- 刺激
- 腐食性: (該当資料なし)
- 刺激性: (該当資料なし)
- 感作性: (該当資料なし)
- 毒性
- 急性毒性: (該当資料なし)
- 慢性毒性: (該当資料なし)
- がん原性: (該当資料なし)
- 変異原性: (該当資料なし)
- 生殖毒性: (該当資料なし)
- 催畸形性: (該当資料なし)
- 神経毒性: (該当資料なし)
環境影響
- 分解性: (該当資料なし)
- 蓄積性: (該当資料なし)
- 魚毒性: (該当資料なし)
用語の所属
アミノ酸
毒
幻覚剤
関連する用語
ベニテングタケ