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辞書:科学用語の基礎知識 生物名・植物編 (BBNP)
読み:よし
外語:Reed
品詞:名詞

イネ科の多年草。俳句では「葦の花」が春の季語で、花言葉は「深い愛情」。葦(アシ)は「悪し」に通ずるとして逆のヨシと読むようになり、ヨシが現在の標準和名である。

目次
情報
分類

▼はAPG分類法における階層で、従来の階級にないもの。

旧階層

古い分類法での階層構造は次の通り。


新エングラー分類法

クロンキスト分類法
生態

温暖な地域に分布する、背の高い草である。葉はから細長く伸びる。

花は濃い紫色で、その咲き方は近縁のススキや稲に似る。

特徴
神話

葦の群生する場所を葦原という。日本神話では、天上の高天原(たかまがはら)と、地下の黄泉の国の間にあるとされる、この人間が住む世界を葦原中国(あしわらのなかつくに)と呼んでいる。

葦原中国という名は、世界の四方は高い葦で囲まれていると考えられていたことに由来するが、それほどに日本でも古くから有り触れた草であった。その他、古事記には天地開闢の描写から葦が登場するなど、各所に葦が現われる。

用途

日本では、古くから色々な用途に使われた。

葦は木化し、かつその茎は竹のように中空である。そこで、これを材として利用することができる。

有り触れた用途としては、葦の茎で作られる簾(すだれ)を「葦簀」(よしず)という。現在でも様々な場所で見られ、店舗の外に立て掛け、直射日光を避けるような使われ方をしている。

簾(すだれ)として一般的なのは竹製だが、葦で作られた葦簀は竹簾と比較し、軽く、そして安い。このため、古くから暑い夏には欠かせないものとして重宝されてきた。

産地

葦は主として河川敷などに生育しているが、日本では河川改修などの影響で生育地が奪われ、その生育面積は年々減少している。

このため現在では葦の国産率は減少し、代わりに支那からの輸入が増えている。

リンク
用語の所属
植物界
単子葉植物綱
関連する用語
日本神話

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