M89 - 通信用語の基礎知識

情報

基本情報

座標(2000年分点)
- 赤経: 12h 35m 39.8073444s (ICRS)(SIMBAD) (電波)
- 赤緯: +12°33′22.830809″ (ICRS)(SIMBAD) (電波)
- 銀経: 287.9324357086 (SIMBAD)
- 銀緯: +74.9668111215 (SIMBAD)
所属
- 星座: かみのけ座
- 階層: 局部超銀河団→おとめ座銀河団(Aサブクラスター)→M89
距離
- 約5000荳㈹N
- 赤方偏移: z=0.000914±0.000267
  - 光が届くまでの時間: 約0.13億年 (z=0.000914から計算)
  - 実際の距離: 約0.13億光年 (z=0.000914から計算)

物理的情報

観測情報

等級
- 紫外線等級(U): 11.29±0.05等
- 青色等級(B): 10.73±0.05等
- 黄色等級(V): 9.75±0.05等
- J等級(J): 7.619±0.018等
- H等級(H): 6.944±0.022等
- K等級(K): 6.728±0.024等
- u(AB)等級: 13.220±0.003等
- g(AB)等級: 11.270±0.001等
- r(AB)等級: 10.438±0.001等
- i(AB)等級: 10.897±0.008等
- z(AB)等級: 9.587±0.001等
タイプ
- S0 (レンズ状銀河)
- 低電離中心核輝線領域(ライナー)
視線速度(RV)=後退速度
- 274km/s(236.7km/cBeat)±80km/s(69.1km/cBeat) (SIMBAD)
- みかけの後退速度: 273.89km/s(236.6km/cBeat) (z=0.000914から計算)
- 実際の後退速度: 274.05km/s(236.8km/cBeat) (z=0.000914から計算)

主なカタログ番号

特徴

観測

おとめ座銀河団の中央部に位置しており、銀河団の中心に向かって強く引かれている可能性がある。

地球からはほぼ球状に見える。既知の楕円銀河は概ね細長い楕円形となっていることから、この銀河の形状は非常に特殊であると言える。実際には楕円形だが、その長軸が地球側に向いているため球状に見えるという可能性もあるものの、現時点ではまだ分かっていない。

この銀河には球状星団も多数観測されており、2006(平成18)年のサーベイではM89の25分角以内に2,000±700個の球状星雲があるとされている。これは、銀河の合体の痕跡である可能性がある。

ガス

銀河より最大15万光年にまでガスと塵が広がり、また10万光年まで加熱粒子の噴流が観測されている。

この銀河はかつては活動的なクエーサーまたは電波銀河であったと考えられている。

中心ブラックホール

この銀河の中心部にある超大質量ブラックホールは、太陽の4億8000万倍の質量をもつとされている。

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