金属(M)・酸化物絶縁体(O)・半導体(S)の三層構造になった半導体。金属酸化膜半導体、金属酸化物半導体とも。

目次 概要 特徴 種類 用途

概要

半導体の上にSiO₂(酸化珪素)などの絶縁体で薄膜を作り、さらに金属電極を蒸着したもの。

電極と半導体の間が絶縁されているため、電極に直流電圧を掛けても電流は流れない。しかし電圧による電界が半導体に加わるため、半導体の中の電荷(キャリア、電子または正孔)が電界により移動する。この性質を利用するのがMOSである。

MOSは電極が直流的に絶縁されているため、入力インピーダンスが高く、消費電力を低く抑えることができる。

特徴

種類

MOSの主な使われ方は次の通り。

• CMOS ‐ MOSを素子に用いたICの一種
• FAMOS ‐ フローティングゲートを持ったもの
• SAMOS ‐ シリコンとアルミニウムを材質としたもの
• MOSFET ‐ MOS構造を持ったFET

用途

• ダイオード ‐ MOS構造を持ったダイオードはMOSダイオードと呼ばれる
• トランジスタ ‐ MOS構造を持った電界効果トランジスタ(FET)はMOSFETと呼ばれる
• サイリスタ ‐ MOS制御サイリスタ(MCT)
• コンデンサー ‐ MOS構造を持ったコンデンサーはMOSコンデンサーと呼ばれる

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用語の所属
半導体
関連する用語
インピーダンス

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