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SRB-A |
辞書:科学用語の基礎知識 天文学ロケット編 (UROCKET) |
読み:エスアービーエイ |
外語:SRB-A: Solid Rocket Booster-A |
品詞:固有名詞 |
固体ロケットブースターA。H-IIAロケット用に開発され、後にH-IIBロケット/イプシロンロケットにも採用されたシリーズ。国産で、開発はIHIエアロスペースである。
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仕様 |
主要諸元 |
推進剤にポリブタジエン系推進薬HTPBコンポジットを使用する大型固体燃料ロケットで、H-IIAロケットの第一段(LE-7A)に連結して使用する。
性能 |
特徴 |
種類 |
H-IIロケット用のSRBの改良型で、一目して分かるほどに全長が短くなっている。
実運用されたものは、次の種類がある。
後継であるA改良型やA3も、通常はSRB-Aと称されていることから、SRB-Aはこれら様々な型式の総称と考えられる。開発中だったものにSRB-A2があったが、SRB-A改良型へと統合された。
またイプシロンロケットでは、堂々の第一段ロケットに採用された。こちらも仕様は大きく異なると思われるがSRB-Aと表記されている。
初期型 |
SRB-Aの初期型(当初型)は、真空中で2本合わせて4,520kN(460トン)の推力を発生させる。
開発は1996(平成8)年度に開始され、2000(平成12)年10月4日に種子島宇宙センターで行なわれたSRB-A認定型モータ地上燃焼試験を終了し、無事に完成した。
2001(平成13)年8月29日16:00(@333)に種子島宇宙センター大型ロケット発射場より発射されたH-IIAロケット試験機1号機(H-IIA・F1)で使用され、打ち上げは無事に成功した。
改良型 |
H-IIAロケット6号機の失敗に伴い、SRB-Aは仕様変更の対象となった。この仕様変更以降のものは「SRB-A改良型」という。
これは単なる不具合修正というわけではなく、開発中だったSRB-A2(4本併用)の設計を取り込んだ、バランス調整も含まれている。
推力を押さえて燃焼時間を伸ばす安全設計となり、このため若干の推力が落ちた。当初品は最大推力約2500kNだが、改良品は実測で2035kNである。代わりに燃焼時間と信頼性は高まっている。
推力パターンの最適化というのは、例えば初期推力最大は当初のSRB-Aと同程度とし、あとは徐々に推力減らす燃焼パターンである。これは時間経過とともにロケットの質量が軽くなるので、最大加速度を抑える、といったものである。
補足 |
着火シーケンス |
第一段(LE-7A)だけでは推力が自重以下なので、SRB-Aに点火しないと発射台から浮上しない。よってSRB-Aは地上で点火される。
対して固体補助ロケット(SSB)は空中で点火される。
リンク |
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