フグ毒。
ヒトの致死量は0.5mg〜2mg。
有名な猛毒の青酸カリの300倍程の強さで、毒性の強いマフグ一匹の毒で人を30人以上死亡させられるとされる。
テトロドトキシン(Tetrodotoxin)の名は、フグの学名に使われるテトラオドン(Tetraodon)と、毒素を意味するトキシン(Toxin)に由来する。
つまり、翻訳すればそのまま「フグ毒」ということになる。
一般に、フグの肝臓と卵巣に多く、肉には殆どない。フグをさばくときは、この肝臓と卵巣に包丁が触れないようにする。
熱に強く、300℃の加熱でも分解されない。万一中毒すると唇や手足が痺れ、口がきけなくなり、6〜24時間後には死亡する。
この毒はフグが生まれながらに持つものではなく、外因性の毒であることが分かっている。フグの毒化については長く謎だったが、海洋細菌が産生し、それを貝が取り込み、更にフグがそれを食べることで体に蓄積する、と現在は考えられている。