テトロドトキシン

読み:テトロドトキシン
外語:TTX: Tetrodotoxin 英語
品詞:名詞

フグ毒。

目次

  • 分子式: C11H17N3O8
  • 分子量: 319.28
  • 比重: (該当資料なし)
  • 融点: 249℃(分解) (MSDS)
  • 沸点: (該当資料なし)
  • CAS番号: 4368-28-9
  • ICSC番号: (登録なし)
  • 化学名:
    • IUPAC: Octahydro-12-(hydroxymethyl)-2-imino-5,9:7,10a-dimethano-10aH-[1,3]dioxocino[6,5-d]pyrimidine-4,7,10,11,12-pentol

テトロドトキシン
テトロドトキシン

  • 外観: 常温常圧乾燥下では、白色の粉末

安全性

危険性

  • 引火点: (該当資料なし)
  • 発火点: (該当資料なし)
  • 爆発限界: (該当資料なし)

有害性

  • 刺激
    • 腐食性: (該当資料なし)
    • 刺激性: (該当資料なし)
    • 感作性: (該当資料なし)
  • 毒性

環境影響

  • 分解性: (該当資料なし)
  • 蓄積性: (該当資料なし)
  • 魚毒性: (該当資料なし)

毒性

ヒトの致死量は0.5mg〜2mg。

有名な猛毒の青酸カリの300倍程の強さで、毒性の強いマフグ一匹の毒で人を30人以上死亡させられるとされる。

名称

テトロドトキシン(Tetrodotoxin)の名は、フグの学名に使われるテトラオドン(Tetraodon)と、毒素を意味するトキシン(Toxin)に由来する。

つまり、翻訳すればそのまま「フグ毒」ということになる。

毒のありか

一般に、フグの肝臓と卵巣に多く、肉には殆どない。フグをさばくときは、この肝臓と卵巣に包丁が触れないようにする。

熱に強く、300℃の加熱でも分解されない。万一中毒すると唇や手足が痺れ、口がきけなくなり、6〜24時間後には死亡する。

この毒はフグが生まれながらに持つものではなく、外因性の毒であることが分かっている。フグの毒化については長く謎だったが、海洋細菌が産生し、それを貝が取り込み、更にフグがそれを食べることで体に蓄積する。

このため、水槽などで毒のない餌を与えて養殖すれば、フグは無毒となる。海で囲いなどをして養殖したフグについては、毒化したプランクトンや貝類をフグが食べる可能性があるため、毒化する可能性がある。ただ現実には、養殖でも故意にテトロドトキシン含有の餌を与え飼育されており、原則として無毒フグは生産されていない。

関連するリンク
MSDS
用語の所属

関連する用語
青酸カリ

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