HLA

輸血、骨髄移植、臓器移植などの場合にはドナーとレシピエントの間で型を合わせなければならない。

HLAはかなり複雑で、A座、B座、C座、DP座、DQ座、DR座のそれぞれに数十のタイプが存在する。これが完全に一致する人を探すのは非常に困難なことである。

HLAは赤血球以外の全細胞にあるHLAクラス1と、マクロファージやリンパ球など白血球の一部だけに存在するクラス2に分類できる。

A・B・C座はクラス1、DP・DQ・DR座はクラス2に分類される。

骨髄移植の場合、造血幹細胞からリンパ球やマクロファージが作られてくるので、クラス1・クラス2全てを合わせないとならない。しか血小板輸血であればクラス1のみ合致でもあまり問題なく、実際はA座とB座のみ合致した血小板製剤が使用されている。