漢字を中心としたアジアの文字の字典の名。
文字番号は前半の約5万字が諸橋轍次著『大漢和辞典』と同じになっており、その後の番号が今昔文字鏡で追加された文字となる。
尤も、字典とはいえ今昔文字鏡の漢字検索には意味の解説が全くないのは、全13巻もある大漢和辞典に「検索機能を提供する」という目的も持っているためで、漢字の意味を調べたい場合は『大漢和辞典』を読むというのが一つのコンセプトであるためである。
今昔文字鏡の文字番号の利用には厳しい制限があり、フリーとはほど遠い存在である。
また文字鏡フォントセンターでは2000(平成12)年9月に今昔文字鏡の使用許諾契約書を改定し、今昔文字鏡文字と他の文字セットとの対応表やそれに類似するもの、その対応表を用いて文字の変換をするソフトウェア等を無断で作成・配布することを禁止する旨、追加している。
そもそも「番号」に「著作権」を認めることは困難であり、使用に際しては何の許可申請も不要であるはずである。しかしその根拠は全く不明だが、文字番号の使用に際してはクレジットの明記を要求している。
話によると、他に類似のデータベースが出来ると漢和辞典の売上が落ちる(?)ため「不正競争防止法違反」である、などという珍奇な説も飛び出しているとされる。
不正競争防止法や独占禁止法などの話が出るとは予想もしなかったが、これからの情報社会に仇なすこのような主張には、驚きと怒りを禁じえない。
従って、今昔文字鏡には、不用意に関わり合いを持たない方が良いと考えられ、実際に多くの漢字文字を扱おうとするグループはこことは別個に文字の収集と附番の活動を行なっているのである。
BTRON製品の「超漢字」もバージョン1〜2までで採用され、売りになっていたが、超漢字3からはライセンス問題が深刻化した。このため、同じく大規模漢字集合であるGT明朝(東大明朝)に取って代わられた。
元々超漢字(BTRON)は東大の開発したものである。今昔文字鏡の利用は同じ東大が開発中だったGTフォント完成までの間に合わせでしかなく、超漢字2までは言語面番号11〜14面が割り当てられていたが、超漢字3の資料からは跡形も無く消えている。
大漢和辞典の文字番号については、言語面番号8〜9面に配置されているため超漢字3以降も文字コードこそ変わってしまうが利用可能である。但し前述のように変換ソフトウェアの作成を禁じているため、超漢字2で作った今昔文字鏡文字をGT書体文字のコード等に変換することは、違法行為となるため公式にはできない。