有機酸(カルボン酸)の一つで、不飽和結合が4ヶ所(4価)の不飽和脂肪酸の一つ。n-6系不飽和脂肪酸である。
ビタミン様作用物質の一つで、必須脂肪酸である。
炭素数20、不飽和結合4ヶ所を有する。
- 組成式: C20H32O2
- 構造式: CH3(CH2)4(CH=CHCH2)4(CH2)2COOH
- 分子量: 304.47
- 比重: (該当資料なし)
- 融点: (該当資料なし)
- 沸点: 169℃〜171℃
- CAS番号: 506-32-1
- 化学名: 5,8,11,14-Eicosatetraenoic acid
アラキドン酸
法規制など
危険性
- 引火点: (該当資料なし)
- 発火点: (該当資料なし)
- 爆発限界: (該当資料なし)
有害性
- 刺激
- 腐食性: (該当資料なし)
- 刺激性: (該当資料なし)
- 感作性: (該当資料なし)
- 毒性
- 急性毒性: (該当資料なし)
- 慢性毒性: (該当資料なし)
- がん原性: (該当資料なし)
- 変異原性: (該当資料なし)
- 生殖毒性: (該当資料なし)
- 催畸形性: (該当資料なし)
- 神経毒性: (該当資料なし)
環境影響
- 分解性: (該当資料なし)
- 蓄積性: (該当資料なし)
- 魚毒性: (該当資料なし)
プロスタグランジンHシンターゼという酵素により、アラキドン酸カスケードと呼ばれる一連の反応を生じるが、これによって生成されるプロスタグランジン類は免疫などに強く関わっている。
不足すると、免疫機能、肝機能に問題が生じ、また出産にも関わっているため、胎児・乳児では正常な発育が阻害される。
過剰に摂取するとプロスタグランジン類も過剰となり、もって生活習慣病を発症すると考えられている。
近年のマウス実験による研究では、アラキドン酸を摂取することで老化に伴う脳機能低下の改善効果があるとされている。
肉類などの動物性脂肪に含まれる食用油脂であり、人体では細胞膜に分布する。
リノール酸は、代謝によって一部をアラキドン酸に変える。
人間や犬ではこの代謝が可能だが、その量は少ないため充分な量を食事で外部より得る必要があるとする説がある。猫はこの代謝が出来ないことが知られる。
用語の所属
ビタミン様作用物質
不飽和脂肪酸
n-6系不飽和脂肪酸
AA
関連する用語
リノール酸
アラキドン酸カスケード