有機酸(カルボン酸)の一つで、不飽和結合が5ヶ所(5価)の不飽和脂肪酸の一つ。n-3系不飽和脂肪酸である。必須脂肪酸とする説もある。
炭素数20、不飽和結合5ヶ所を有する。かつてはエイコサペンタエン酸と呼ばれており、現在はEPAと呼ばれることも多い。
- 組成式: C20H30O2
- 構造式: CH3(CH2CH=CH)5(CH2)3COOH
- 分子量: 302.225
- CAS番号: 10417-94-4
- 化学名: 5,8,11,14,17-イコサペンタエン酸
- 官報公示整理番号(化審法番号): 2-609
イコサペンタエン酸

非常に不安定な物質であり、湿気、温度、光などによって分解や変質(酸化)しやすい。
法規制など
危険性
- 引火点: (該当資料なし)
- 発火点: (該当資料なし)
- 爆発限界: (該当資料なし)
有害性
- 刺激
- 腐食性: (該当資料なし)
- 刺激性: 眼や皮膚を刺激する可能性がある
- 感作性: (該当資料なし)
- 毒性
- 急性毒性: 吸入、誤飲、皮膚吸収などは有害
- 慢性毒性: (該当資料なし)
- がん原性: (該当資料なし)
- 変異原性: (該当資料なし)
- 生殖毒性: (該当資料なし)
- 催畸形性: (該当資料なし)
- 神経毒性: (該当資料なし)
環境影響
- 分解性: (該当資料なし)
- 蓄積性: (該当資料なし)
- 魚毒性: (該当資料なし)
魚油中の中性脂肪(トリグリセリド)の構成成分である。
特に鰯(イワシ)や鮪(マグロ)や鯖(サバ)などの青魚に多い。
アラキドン酸カスケードを抑制するため、腫瘍や炎症を抑制し、血栓を予防するなどの効果があるとされている。
また、脳や目に良いとも言われる。
但し過剰な摂取は有害である。
たまに、「エイコサペンタ塩酸」や「イコサペンタ塩酸」などと勘違いして言う者がいるが、そのような塩酸は存在しないので注意。
関連するリンク
MSDS
用語の所属

不飽和脂肪酸

IPA
関連する用語

ドコサヘキサエン酸

アラキドン酸カスケード