宇宙に存在する、四つの基本的な相互作用のこと。物理学において、素粒子間に相互に働く。
かつては単に「力」と呼ばれたが、古典物理学の力と混乱を招くということで、その区別のために名前が変わっていった。
現在この意味では、和名では「力」ではなく「相互作用」と呼ぶのが一般的である。
宇宙には四つの相互作用があり、物質や天体の運動を支配している。
これらの相互作用は、ゲージ粒子の交換により発生すると考えられている。
無限距離に到達するのは電磁相互作用と重力相互作用のみである。
四つの力のうち、重力相互作用だけが圧倒的に弱い相互作用である。
四つの相互作用は宇宙誕生から時間とともに分岐し、できたと考えられている。
その力の種類や大きさは、宇宙初期に偶然に(確率的に)決まったものと考えられている。
- 時刻10−44秒(温度1019GeV)
- 第一の相転移が起こり、重力相互作用と他の相互作用が分離した。
- 時刻10−36秒(温度1015GeV)
- 第二の相転移が起こり、色の力(強い相互作用)と電弱相互作用が分離した。
- 時刻10−11秒(温度102GeV)
- 第三の相転移が起こり、電弱相互作用は電磁相互作用と弱い相互作用に分離した。
- 時刻10−4秒(温度10−1GeV)
- 第四の相転移が起こり、クォークがハドロンとなった。
用語の所属

統一理論

大統一理論
関連する用語

ゲージ粒子

力