帝王切開 |
辞書:科学用語の基礎知識 医学・用語編 (BMEDY) |
読み:ていおう-せっかい |
外語:cesarean section |
品詞:さ変名詞 |
産道からの通常の出産(経膣分娩)が、何らかの理由で不可能と判断されたときに、この手術をすることになる。
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語源 |
帝王切開の名の由来は次の通り。
切開分娩をラテン語でsectio caesareaと呼び、これをドイツ語訳してKaiserschnittとなった。ここまでは正しい意訳だったが、"切る" という意味だったKaiserを "帝王" と誤訳したのが日本語の "帝王切開" である。
手術の流れ |
簡単には「腹を切る」という手術である。麻酔時間が30分、スムーズに手術が進んだ場合で1時間半程度、合計2時間程度で手術は終わる。概ね次のような流れで行なわれる。
子宮断端、胎盤からは大量に出血するため、胎盤が娩出されたら直ちに子宮収縮薬を投与し始め、子宮を縫合しなければならない。
胎盤娩出 |
胎盤は通常、容易に剥離できるが、稀に癒着胎盤という病態により剥離出来ないことがある。
子宮は胎児を育てるため大量の血液が流れ込む臓器であるが、分娩を終え胎盤が娩出されると速やかに収縮し、生理的に止血される。しかし胎盤が子宮内に残ると子宮は収縮できず、弛緩出血という状態になる。
従って、胎児が出てきた後に胎盤を残すというのは非常に危険であるため、娩出されない場合は外科手術で剥離することになる。
しかし癒着胎盤は重篤な病態であり、大量出血により母体が助からない可能性も高い。
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