モステクノロジー(MOS Technology)の開発した16ビットマイクロプロセッサー。
同社の8ビットマイクロプロセッサーである6502の上位互換プロセッサーである。
このため、8ビットモードと16ビットモードが存在している。
レジスターはアキュームレーターと2個のインデックスレジスターのみである点は6502と同じである。
「ゼロページ」の仕様も引き継いでいるが、このゼロページとして使用するメモリー領域は「バンク0」と呼ばれるメモリー内の任意のアドレスを指定することが可能となった。
- スーパーファミコン (65C816、3.58MHz)
- Apple II GS (65C816、12.5MHz)
スーパーファミコンでは、リコー電子デバイス製のカスタム版65C816をCPUとして利用している。
マイクロプロセッサー自体はファミリーコンピュータ(ファミコン)で使用された6502の上位互換品のため、ファミコン用のソフトをスーパーファミコンで動かすことは不可能ではないと考えられたが、結局任天堂からはアダプターのような製品は発売されなかった。
スーパーファミコンでは65C816を3.58MHzで動かしているが、2.58MHzや1.56MHzにクロックを落とす機能も付いている。これは主にアクセススピードの違う複数のROMにアクセスする際に使われる。
またハードウェア構成から、スーパーファミコンではVRAMやサウンド用RAMにマイクロプロセッサーが直接アクセスできなかった。
用語の所属

16ビットマイクロプロセッサー
関連する用語

6502