かつてApple Computer製コンピューターMacintoshで使われていたプロトコルスイートの通称。やがてTCP/IPへと移行し、現在では使われていない。
Macintoshに標準装備され、Macintoshでファイルやプリンターの共有を可能としていた。
既にTCP/IPへの代替が可能となっていたことから、Mac OS Xで徐々に機能が廃止され、Mac OS X バージョン10.6 "Snow Leopard"で、AppleTalkは完全に廃止された。
AppleTalkのトランスポート層はATP、AppleTalkのネットワーク層はDDPと呼ばれ、その上に様々なアプリケーションプロトコルが実装されている。
下位の物理層およびデータリンク層には様々なものが使われていた。
初期にはRS-422が使われており、この物理層を含めてAppleTalkと呼ばれていたが、後に物理層が増えてからはAppleTalkは上位のプロトコルスイートを表わすようになり、物理層には別の名が与えられた。なお、従来のRS-422はLocalTalkとなった。
物理層の名称と物理層の種類、その物理層を使うための通信プロトコルを一覧する(順不同)。
主要なものは以下の通り。TCP/IP上で実装された同等プロトコルの場合、略称は同じで、AppleTalkをAppleに置き換えたプロトコル名になっている。
- ネットワーク層(第3層)
- AARP(AppleTalk Address Resolution Protocol)
- ARA(AppleTalk Remote Access)
- DDP(Datagram Delivery Protocol)
- トランスポート層(第4層)
- AEP(AppleTalk Echo Protocol)
- ATP(AppleTalk Transaction Protocol)
- AURP (Appletalk Update-Based Routing Protocol)
- NBP(Name Binding Protocol)
- PAP(Printer Access Protocol)
- RTMP(Routing Table Maintenance Protocol)
- 上位層(第5層以上)
- ADSP(AppleTalk Data Stream Protocol)
- ASP(AppleTalk Session Protocol)
- ZIP(Zone Information Protocol)
- AFP(AppleTalk Filing Protocol)
用語の所属

Apple Computer

Macintosh
関連する用語

LocalTalk

TCP/IP

Token Ring