1987(昭和62)年に富士通により開発された日本語キーボード。及び、このキーボードで使うかな入力方式。
元々は、富士通の日本語ワードプロセッサOASYS用として開発された。
その後、親指シフト入力方式はNICOLA(日本語入力コンソーシアム)という10のメーカーによる非営利団体に権利の一部が委譲されて今日に至る。NICOLAによる拡張親指シフト入力を「NICOLA配列」と呼ぶ。
キーの配列については、JIS X 4064:2002「仮名漢字変換システムの基本機能」付属書2付図2「NICOLAキーボードのキー配列」で定義されている。
OASYS以外、例えば、Microsoft WindowsやMac OSで汎用的に親指シフト入力をするためには、次の方法が必要である。
NICOLA配列の親指シフトエミュレータは幾つかの種類が開発されているが、OAKにもエミュレータが同梱されている。
親指シフト入力では、日本語入力に必要なカナおよび記号の約80個を英文タイプライターと同じ3列3段30個のキーに配列して、打鍵時の指の動きを最小限としている。
親指キーと文字キーとの同時打鍵を含む操作のためJIS配列と比較して約30%少ない打鍵数でかな入力が可能である。
キー配列の最下段中央に漢字変換用の「無変換キー」と「変換キー」を持ち、さらにその下の段に特徴的な「左親指キー」と「右親指キー」を備える。
一つの文字キーに最大で三つの文字が配列されているので、これを「右親指キー」もしくは「左親指キー」との同時打鍵により切り替えて入力していく。
親指シフトエミュレータでは、例えば106キーボードの場合、無変換キーやスペースキーに本来の機能以外に親指キーの機能を割り当てることにより実現することになる。
当然のことながらキートップに刻印された文字と実際に入力される文字は異なるので、必然的にタッチタイプを強制されることになる。
もちろん本物のキーボードを使う場合の使い勝手には敵わないが、ノートパソコンのように、自由にキーボードが交換できないようなマシンでは重宝する。
効率的なかな入力方式で、日本語入力検定試験の上位をこの入力方式の利用者が総なめする。
また、文章のプロにこの入力方式を愛用する人も多い。
しかし、JIS規格に採用されなかったことなどから親指シフト方式を採用するメーカーは殆ど無く、富士通自体もOASYS以外ではあまり積極的に親指シフト入力を支援することは無かったため、すっかり「マイナーな日本語入力方式」の憂き目をみてしまった。
別途のデバイスドライバが必要になるが、PC/AT互換機用キーボードもいろいろ販売されている(いた)。
良く知られるものとして、次のようなものがある。
かつての有名製品は次の通り。全て販売終了。
なお、R boardはPC-9801用とMacintosh用(各54,800円)もあったが、現在は全製品で製造を終了しており「完売」としている。