データレート(データ転送速度)を倍速(DDR=ダブルデータレート)にしたSDRAM。
一般のRAMは、クロックの立ち上がりで転送を行なう。
これに対し、DDR SDRAMはクロックの立ち上がりと立ち下がりの両方で転送を行なう。これにより、同じクロックで倍速のデータ転送が可能となる。
このメモリの存在は、ライバルとなるDirect RDRAMを開発したRambus(ランバス)社にとって有害であった。
そこでRambusは、DDR SDRAMを含むSDRAM製品の知的所有権(IP)を主張、DDR SDRAMで売り上げの3.5%、DDRでない通常のSDRAM(SDR SDRAMともいう)は0.75%のロイヤルティを要求し、遂に裁判合戦に発展することとなる。
しかし2001(平成13)年5月19日、米国バージニア州連邦地裁はRambusの訴えの全てを棄却する判決を言い渡し、メモリ業界は一安堵となった。
裁判所は、技術自体の特許は認めるがその特許はSDRAMの技術に該当しない、と判断したのである。また、たとえ該当するにしても、Rambusは10年間も黙認していたのだから、今さら知的所有権侵害とは認められない、という画期的な指摘をしている。
かくして、2001(平成13)年後半からはパソコンにも広く使われるようになり、現在も主流を占めている。