通常の電話回線ケーブル(銅線)を利用して数Mbpsクラスの高速通信を実現させる技術の総称。これは従来の音声通話(3.4kHz)では使われていなかった高周波数域の30kHz程度〜1MHz帯を用いて変調を行なうことで、広帯域を確保したために実現した。もともと音声用の品質のケーブルを用いるという都合から、距離は2km〜5km程度の範囲に制限される。表示上の実行速度が実現できるのは2km程度までで、5km程度まで行くと速度は1/10程度になってしまう。
ケーブルがそのまま使えるということから、米国ではISDNより電話会社の負担が少なく、ISDNに代わって普及すると見られている。しかし日本ではNTTが光ファイバとISDNを推進していたり、また日本のISDNは米国のものと周波数帯や伝送の仕様が異なるという特殊な事情でxDSLがISDNの弊害となるため利用が困難とあり、NTTは実現は不可能だと突っぱね続けていたが、NTTの評価実験などを経て、現在は東京めたりっく通信を筆頭に、東京・大阪・名古屋などでサービスが提供されている。2000(平成12)年末にはNTT自体もADSL事業に参入している。
xDSLには数種のバリエーションが存在していて、ユーザからの送信速度とユーザの受信速度が同一の対称型と、不一致の非対称型に大きく分けられる。非対称のものにADSLやVDSL、対称のものにSDSLやHDSLなどがある。