埼玉県三郷市と宮城県亘理郡亘理町を結ぶ高速自動車国道。通称「常磐道」。
- 構造規格
- (不明) (三郷IC/JCT〜常磐富岡IC)
- 第一種第二級 (常磐富岡IC〜山元IC)
- 第一種第二級(B規格) (山元IC〜亘理IC)
- 設計速度: 100km/h(240km/hBeat)(第一種第二級)
- 道路幅員: (未確認)
- 車線数: 2〜6車線
- 片側3車線 ‐ 三郷IC/JCT〜水戸IC
- 片側2車線 ‐ 水戸IC〜いわき中央IC
- 片側2車線(暫定1車線) ‐ いわき中央IC〜終点
- 制限速度: 未確認
- 最低速度: 50km/h(120km/hBeat)
- 標識規制: 未確認
国土開発幹線自動車道として計画が法律化された。正式名称(法定路線名)も「常磐自動車道」である。高速自動車国道法でも同じく「常磐自動車道」として整備されている。
東北自動車道よりも太平洋側、JR常磐線に近い場所を走る。
常磐自動車道としての計画は亘理ICまでだが、その先は別の自動車専用道路として仙台東部道路が建設されている。
- 1981(昭和56)年4月27日: 柏IC〜谷田部IC(L=19.5km)
- 1982(昭和57)年3月30日: 谷田部IC〜千代田石岡IC(L=24.4km)
- 1984(昭和59)年3月27日: 千代田石岡IC〜那珂IC(L=39.1km)
- 1985(昭和60)年1月24日: 三郷IC/JCT〜柏IC(L=10.8km)
- 1985(昭和60)年2月20日: 那珂IC〜日立南太田IC(L=11.5km)
- 1985(昭和60)年7月3日: 日立南太田IC〜日立北IC(L=19.0km)
- 1988(昭和63)年3月24日: 日立北IC〜いわき中央IC(L=51.2km)、最初の全線開通
- 1992(平成4)年3月26日: 流山IC供用開始
- 1992(平成4)年11月27日: 三郷IC/JCTに東京外環自動車道が接続
- 1993(平成5)年10月20日: 日立中央IC供用開始、高鈴PAが日立中央PAに改名
- 1995(平成7)年8月2日: いわきJCT供用開始、磐越自動車道が接続
- 1999(平成11)年3月25日: いわき中央IC〜いわき四倉IC(L=12.8km)
- 2000(平成12)年3月18日: 友部JCT供用開始、北関東自動車道が接続
- 2002(平成14)年3月23日15:00(@291) いわき四倉IC〜広野IC(L=13.8km)
- 2003(平成15)年3月29日: つくばJCT供用開始、圏央道が接続
- 2004(平成16)年4月14日15:00(@291): 広野IC〜常磐富岡IC(L=16.4km)
- 2005(平成17)年7月1日: 友部SAスマートIC社会実験開始 (2006(平成18)年9月30日迄)
- 2005(平成17)年10月1日: 日本道路公団分割民営化に伴い所轄が東日本高速道路株式会社に変更
- 2006(平成18)年9月25日: 水戸北スマートIC社会実験開始 (2009(平成21)年3月31日迄)
- 2006(平成18)年10月1日: 友部SAスマートIC供用開始(恒久化)
- 2008(平成20)年12月19日: 三郷料金所スマートIC社会実験開始 (2009(平成21)年3月31日迄)
- 2009(平成21)年3月29日: 東海スマートIC供用開始
- 2009(平成21)年4月1日: 三郷料金所スマートIC、水戸北スマートIC供用開始(恒久化)
- 2009(平成21)年9月12日15:00(@291): 山元IC〜亘理IC(L=11.5km)
- 2011(平成23)年3月11日: 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震で被災
- 2011(平成23)年3月24日: 石岡小美玉スマートIC供用開始
- 2012(平成24)年4月8日15:00(@291): 南相馬IC〜相馬IC (L=14.4km)
- 2014(平成26)年2月22日15:00(@291): 震災で不通になっていた広野IC〜常磐富岡IC(L=16.4km)再開通
- 2014(平成26)年12月6日15:00(@291): 浪江IC〜南相馬IC(L=18.4km)、相馬IC〜山元IC(L=23.3km)
- 2014(平成26)年12月6日: 鳥の海PA供用開始
- 2015(平成27)年2月21日15:00(@291): 南相馬鹿島SA、南相馬鹿島スマートIC供用開始
- 2015(平成27)年3月1日15:00(@291): 常磐富岡IC〜浪江IC(L=14km) (全線開通)、ならはPA供用開始
東京外環自動車道および首都高速道路の高速6号三郷線(6)と接続する三郷IC/JCTから、千葉県、茨城県、福島県を経て、宮城県に至る。
全区間、東日本高速道路株式会社が管理している。かつては日本道路公団(JH)東京第二管理局が管理していた。
この道路はわだちが多く道路の質は決して良くないが、交通量が少なく、カーブも緩やかで、オービスも少ない。そのため常磐道は俗に「日本のアウトバーン」と呼ばれている。追い越し車線はかなりの速度で流れているため、気を抜くと事故の元である。気をつけられたい。
なおパトカーや覆面パトカーが頻繁に巡回しているようなので、安全な速度を心がけたい。
この道路は山間部を走るため天候が変わりやすい。
突然の雨、北風の突風(筑波颪)、つくば近辺の早朝の濃霧などには注意が必要である。
平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震によって道路は打撃を受けた。
倒壊箇所の大部分は速やかに修復され通行止めは解消されたものの、既存区間の広野IC〜常磐富岡ICと、建設中の常磐富岡IC〜南相馬IC(仮称)までの区間が福島第一原電事故による警戒区域(20km圏内)に含まれたため、復旧・整備工事が中断されていた。
NEXCO東日本は、2012(平成24)年1月26日の定例会見で警戒区域内であっても放射線量が3.8μSv/h(年間20mSv相当)未満であれば復旧・整備工事を実施する方針を発表した。
線量が3.8μSv/hを超える区間については、環境省から発表された「平成23年度常磐自動車道警戒区域内における除染モデル実証事業」で劇的に空間線量率が減少したことから工事も無事再開でき、浪江IC〜南相馬ICと相馬IC〜山元ICは2014(平成26)年12月6日、常磐富岡IC〜浪江ICは2015(平成27)年3月1日に開通した。
高速道路、自専道
国道(一般道)
地方道
埼玉県
- 埼玉県道52号越谷流山線 (三郷料金所スマートIC、三郷市道経由)
茨城県
- 茨城県道10号日立いわき線 (日立北IC)
- 茨城県道14号下館つくば線 (いわき湯本IC)
- 茨城県道19号取手つくば線(サイエンス大通り) (谷田部IC)
- 茨城県道31号瓜連馬渡線 (那珂IC)
- 茨城県道43号茨城岩間線 (岩間IC)
- 茨城県道51号水戸茂木線 (水戸北スマートIC)
- 茨城県道67号高萩インター線 (高萩IC)
- 茨城県道69号北茨城インター線 (北茨城IC)
- (笠間市)市道(友)4075号線 (友部SAスマートIC)
- (笠間市)市道(友)4159号線 (友部SAスマートIC)
- (那珂郡東海村)村道1415号線 (東海スマートIC)
- (那珂郡東海村)村道1411号線 (東海スマートIC)
- (水戸市道) (水戸北スマートIC)
福島県
宮城県
- 利根川橋 (利根川)
- 那珂川大橋 (那珂川)
- 久慈川橋 (久慈川)
- 数沢川橋 (数沢川)
- 三郷トンネル (JR武蔵野線、埼玉県三郷市大広戸〜三郷市仁蔵)
- 日立トンネル (茨城県常陸太田市真弓町〜日立市大久保町)
- 大久保第一トンネル (茨城県日立市大久保町)
- 大久保第二トンネル (茨城県日立市大久保町)
- 大久保第三トンネル (茨城県日立市大久保町)
- 諏訪第一トンネル (茨城県日立市大久保町)
- 諏訪第二トンネル (茨城県日立市大久保町)
- 成沢トンネル (茨城県日立市諏訪町〜成沢町)
- 助川トンネル (茨城県日立市成沢町〜助川町)
- 平沢トンネル (茨城県日立市助川町)
- 高鈴トンネル (茨城県日立市助川町〜宮田町)
- 鞍掛トンネル (茨城県日立市宮田町〜滑川町)
- 小木津トンネル (茨城県日立市田尻町)
- 十王トンネル (茨城県日立市十王町友部、十王ダム)
- 関南トンネル (茨城県北茨城市関南町神岡下)
- 関本トンネル (茨城県北茨城市関本町富士ヶ丘)
- 好間トンネル (福島県いわき市好間町北好間〜いわき市好間工業団地)
- 大久トンネル (福島県いわき市大久町大久〜久之浜町末続)
- (名称不明) (福島県南相馬市小高区羽倉柿木下〜原町区片倉片倉)
- 埼玉県
- 三郷市 ‐ 吉川市
- 千葉県
- 流山市 ‐ 柏市
- 茨城県
- 守谷市 ‐ つくばみらい市 ‐ つくば市 ‐ 土浦市 ‐ かすみがうら市 ‐ 石岡市 ‐ 小美玉市 ‐ 石岡市 ‐ 笠間市 ‐ 水戸市 ‐ 那珂市 ‐ 那珂郡東海村 ‐ 日立市 ‐ 常陸太田市 ‐ 日立市 ‐ 高萩市 ‐ 北茨城市
- 福島県
- いわき市 ‐ 双葉郡広野町 ‐ 楢葉町 ‐ 富岡町 ‐ 大熊町 ‐ 双葉町 ‐ 浪江町 ‐ 南相馬市 ‐ 相馬市 ‐ 相馬郡新地町
- 宮城県
- 亘理郡山元町 ‐ 亘理町
具体的なICなどは次のとおり。
↓以降は、仙台東部道路(有料道路)に直通
SA/PAごとの主要な情報は次のとおり。複数の駐車場やトイレがある場合は、その合計。
本線 |
名称 | 上り | 下り |
駐車場 | トイレ | ガソリン | 駐車場 | トイレ | ガソリン |
大型 | 小型 | 男大 | 男小 | 女 | 大型 | 小型 | 男大 | 男小 | 女 |
守谷SA | 108 | 230 | 16 | 30 | 40 | JX日鉱日石エネルギー | 101 | 230 | 12 | 34 | 40 | JX日鉱日石エネルギー |
谷田部東PA | 29 | 56 | 3 | 10 | 10 | | 31 | 55 | 3 | 10 | 10 | |
千代田PA | 24 | 56 | 5 | 15 | 15 | | 24 | 56 | 5 | 15 | 15 | |
美野里PA | 23 | 53 | 5 | 15 | 15 | | 23 | 53 | 5 | 15 | 15 | |
友部SA | 73 | 278 | 18 | 30 | 53 | JX日鉱日石エネルギー | 73 | 254 | 18 | 30 | 51 | JX日鉱日石エネルギー |
田野PA | | | | | | | | | | | | |
東海PA | 28 | 33 | 2 | 6 | 12 | | 21 | 35 | 2 | 5 | 10 | |
日立中央PA | 11 | 31 | 2 | 5 | 5 | | 11 | 31 | 2 | 5 | 7 | |
中郷SA | 23 | 51 | 3 | 10 | 10 | JX日鉱日石エネルギー | 23 | 52 | 3 | 10 | 10 | 出光興産 |
関本PA | 14 | 12 | 2 | 5 | 5 | | 14 | 12 | 2 | 5 | 5 | |
湯ノ岳PA | | | | | | | | | | | | |
四倉PA | 15 | 17 | 2 | 4 | 6 | | | | | | | |
ならはPA | | | | | | | | | | | | |
南相馬鹿島SA | 22 | 30 | 4 | 8 | 24 | 昭和シェル石油 | 22 | 30 | 4 | 8 | 24 | 昭和シェル石油 |
鳥の海PA | 5 | 10 | | | | | 5 | 10 | | | | |
SA/PAで食べられる又は購入できる、主な地元の食材などを用いた特徴的な料理など。
SA/PA別
- 美野里PA: こしひかり生麺(茨城県産コシヒカリ使用)、かつ鍋定食 (地元産豚使用)
- 東海PA: ひたち絹豚ラーメン
- 東海PA: 茨城名物 あんこう鍋セット (季節限定、自宅調理用)
- 中郷SA: ローズポークとんかつ定食
食品別
- 御飯類(定食含む)
- かつ鍋定食 (地元産豚使用) (美野里PA)
- ローズポークとんかつ定食 (中郷SA)
- 麺類
- こしひかり生麺 (茨城県産コシヒカリ使用) (美野里PA)
- ひたち絹豚ラーメン (東海PA)
- その他
SA/PA別
- 守谷SA: こだわりのカレーうどん(地元産 蓮根粉を使用)
- 美野里PA: みのりヨーグルト(地元産 生乳を使用)
- 東海PA: 東海ひもかわうどん鍋 (季節限定)
食品別
- 麺類
- こだわりのカレーうどん(地元産 蓮根粉を使用) (守谷SA)
- 東海ひもかわうどん鍋 (東海PA)
- その他
用語の所属
高速自動車国道
国土開発幹線自動車道
常磐自動車道 (高速道)
関連する用語
アウトバーン
オービス
東日本高速道路株式会社
日本道路公団