日本の写真偵察衛星であり、日本初の(一種の)軍事衛星である。
全部で4機用意される。うち、光学衛星が2機、合成開口レーダー衛星が2機である。
また、この4機セットの他、改良型衛星の打ち上げも予定されている。
衛星の名前・愛称は、光学1号、レーダー1号、とされている。
この2機は、天文家の間でIGS-1A、IGS-1B、と符号で呼ばれている。また、IGS-R1、IGS-O1という符号でも呼ばれるが、これが政府側の呼称なのかは確認できていない。
政府は軌道は非公開であるの一点張りであるが、衛星の軌道は観測すれば分かる。情報はNORAD(北米防空司令部)によって一般公開されるので全く意味がない。不確定情報ではあるが、離心率などから考えて、次の通りであると見られている。
2003009A
1 27698U 03009A 03088.51625000 .00004167 00000-0 16560-3 0 60
2 27698 97.3068 160.9810 0004807 350.2821 199.8390 15.25837605 227
2003009F
1 27703U 03009F 03088.51733796 -.00002872 00000-0 -11374-3 0 60
2 27703 97.3048 160.9778 0002692 264.9578 284.9437 15.24629705 211
衛星の名前・愛称は、光学2号、とされている。製作費用は約290億円とされる。
天文家の間ではIGS-2Aと符号で呼ばれている。また、IGS-R2という符号でも呼ばれる。国際標識番号は2006-037A。
軌道はやはり非公開であるが、NORAD(北米防空司令部)によると、不確定であるが次の通りであるらしい。
IGS 2A
1 29393U 06037A 06255.94050995 0.00000000 00000-0 00000-0 0 04
2 29393 97.3059 14.6731 0005460 350.5714 9.4284 15.25871519 04
光学衛星の光学センサーは地上にある約1mの物体を識別できる分解能(公称)を持ち、カラーでデジタルカメラのように撮影する。
もう一つの合成開口レーダーは分解能が1m〜3m(公称)のモノクロ撮影のみだが、雨天等の悪天候時や夜間でも撮影が可能である。
公表された性能は決して高性能とはいえないため方々から様々な指摘があるが、衛星の性質上、正確な情報が公開されているとは考えにくく、実際にどれほどの性能があるのかは関係者にしか分からない。
IGSの問題は、性能云々よりも、予算不足と、それによる他の宇宙開発への圧迫であった。
当初、IGS用として政府が捻出した予算では絶対的に不足で、宇宙開発事業団(NASDA)(現在のJAXAの前身)予算の3割程がIGSに奪われ、さらに人員も取られた結果、(予算がないため)日本の宇宙開発の将来計画が無くなるという危機的な状況になってしまった。
気象衛星、地球観測衛星、測位衛星(GPS)など求められる衛星は多数あれど、2003(平成15)年度は、予算不足で開発もままならなくなってしまったのである。