ATOK

読み:エイトック
外語:ATOK: Advanced Technology Of Kana-Kanji Transfer 英語
品詞:商品名

ジャストシステム日本語入力システム製品。

変換精度が良いことで有名な製品の一つ。

日本語対応パソコンの黎明期、jX-WORD太郎に添付されて世に登場して以来、常に時代をリードしてきた日本語入力システムである。

当初はKTISと呼ばれており、バージョン3から現在のATOKという名になった。

今では標準として確立されている基本的な日本語の入力方法の大半がATOKによりもたらされたと言っても過言ではない。

人気

このソフトウェアはワードプロセッサ一太郎の人気の影響もあって一般にも絶大な人気を誇っており、何を差し置いてもまずATOKというユーザーも多い。

逆にMS-DOS時代の性能の低さに悩まされた覚えのあるユーザーにはアンチATOKという人も少なからずいたが、今やライバル製品は全て消滅、対抗は全く使い物にならないMS-IMEだけになってしまったため、アンチは特殊な人以外はいなくなってしまった。

ATOKは、MS-DOSWindowsWindows CEMac OSSolarisLinuxなどで動作する版がリリースされている。

バージョン一覧

登場月(ATOK13以降はWindows版の単体発売日)と、バージョン名、および対応する一太郎のバージョンを一覧する。

バージョン18以降は、<ATOK 西暦年>が製品名となっているが、内部バージョン(作られるフォルダの名前など)は、バージョン通りである。

ここ近年は、毎年2月の10日頃までに、Windows用の新版が発売されている。

  • 1983(昭和58)年10月: KTIS ‐ JS-WORD
  • 1984(昭和59)年5月: KTIS2 ‐ JS-WORD Ver.2
  • 1985(昭和60)年2月: ATOK3 ‐ jX-WORD太郎
  • 1985(昭和60)年8月: ATOK4 ‐ 一太郎
  • 1986(昭和61)年5月: ATOK5 ‐ 一太郎Ver.2
  • 1987(昭和62)年6月: ATOK6 ‐ 一太郎Ver.3
  • 1989(平成元)年4月: ATOK7 ‐ 一太郎Ver.4、一太郎dash
  • 1993(平成5)年4月: ATOK8 ‐ 一太郎Ver.5
  • 1995(平成7)年1月: ATOK9 ‐ 一太郎Ver.6
  • 1996(平成8)年9月: ATOK10 ‐ 一太郎7
  • 1997(平成9)年2月: ATOK11 ‐ 一太郎8
  • 1998(平成10)年9月: ATOK12 ‐ 一太郎9
  • 1999(平成11)年11月5日: ATOK13 ‐ 一太郎10
  • 2001(平成13)年3月9日: ATOK14 ‐ 一太郎11
  • 2002(平成14)年2月8日: ATOK15 ‐ 一太郎12
  • 2003(平成15)年2月7日: ATOK16 ‐ 一太郎13
  • 2004(平成16)年2月27日: ATOK17 ‐ 一太郎2004
  • 2005(平成17)年2月10日: ATOK 2005(ATOK18) ‐ 一太郎2005
  • 2006(平成18)年2月10日: ATOK 2006(ATOK19) ‐ 一太郎2006
  • 2007(平成19)年2月9日: ATOK 2007(ATOK20) ‐ 一太郎2007
  • 2008(平成20)年2月8日: ATOK 2008(ATOK21) ‐ 一太郎2008
  • 2009(平成21)年2月6日: ATOK 2009(ATOK22) ‐ 一太郎2009
  • 2009(平成21)年2月5日: ATOK 2010(ATOK23) ‐ 一太郎2010

その他のもの。

  • 2000(平成12)年9月8日: ATOK X for Linux
  • 2008(平成20)年9月30日: ATOK for Windows Mobile

発売予定

  • 2010(平成22)年2月5日: ATOK 2010(ATOK23) ‐ 一太郎2010

黎明期

MS-DOS用のATOK7までは変換効率や学習性能にやや難があり嫌う向きも多かったが、ATOK8からは業界初のメガバイトサイズの超巨大変換辞書を搭載することで、他の追随を許さないほどの性能に変貌し、人気を獲得した。

また変換速度も飛び抜けて高速である。この変換性能については、現在も他の追従を許していない。

この頃のバージョンは、MS-DOS版やMicrosoft Windows版はフロッピーディスク5枚組みだったが、Hi-UX版はフロプティカルディスク1枚だった。

入れ立てのお茶

Windows用のATOKは、「いれたてのおちゃ」を正しく「入れ立てのお茶」と変換できるというのが売り文句であった。

更に、多くの日本語変換システムでは「ガイドが天上する」ところを、ATOKでは正しく「ガイトが添乗する」と変換できるのも自慢である。

ただし、「今日出します」という様な口語体まで変換できるとは限らない。納期に遅れたら殴られるかもしれない。

なお、このCMが流れた頃のATOKは「いれたてのあついおちゃ」は正確に変換できず、「入れた手の熱いお茶」になった。

劣化

ATOKは、年々劣化していると評価する者が少なくない。

言葉狩りが年々酷くなり、もはや辞書ですらなくなっているのも有名。

支那」などは登録しないと変換することが出来ない。

雑学

公式には「エイトック」と読み、フルスペルはAdvanced Technology OfKana-kanji transferであると言われている。

ジャストシステムによる ATOKのフルスペルは、次の通り。

  • ATOK7迄 ‐ Automatic Transfer Of Kana-kanji
  • ATOK8〜 ‐ Advanced Technology Of Kana-Kanji Transfer

但し、このスペルは後付けであるとする説も根強い。ジャストシステムは「俗説だ」と切り捨てている外部リンクが、今でも「Awa TOKushima」の略とする説や、「Alphabet TO Kanji」ないし「Ank TO Kanji」の略であるとする説は存在する。