汎用シリアルバス規格USBのバージョン3.0のこと。
USB 3.0はUSBを名告ってはいるが、従来のUSBとは全く異なる、電気的に互換性のない信号線を使う。
目標とするデータ帯域幅を実現させながら、従来との互換性を確保するという両立しえない問題の、もっとも現実的でかつ安価な解決方法が、従来の信号線と新規の信号線の二つのバスを併せ持つアーキテクチャだったのである。このため、一時は光ファイバーを使おうという話まであった。
USBには、USBホスト→USBハブ→USBターゲット、とあるが、全経路において、USB 3.0の信号線と、従来の信号線は別経路となっている。
技術的にはPCI Express Rev. 2.0やシリアルATAに近く、物理層制御用チップ(PHY)の設計はPCI Express用のものが流用できるようになっている。このため、規格策定からサンプル出荷までがごく短期間で可能となったほか、全体的なコストも抑えられることになった。
USB 2.0までは、電源はケーブルあたり最大で+5V 500mA(0.5A)を供給していた。
USB 3.0では、電源も強化され、ケーブルあたり+5Vを100mA〜900mAを供給する。
USB 3.0では、コネクタが変更される。信号送受信線が二対追加されるため、GNDと合わせて5ピン増える。
標準プラグ/レセプタブル(4ピン)の場合、奥の方に新たな5ピンが追加され、計9ピンとなった。
ミニUSBでUSB 3.0に対応するものはないが、更に小型のマイクロUSBではUSB 3.0に対応するものがある。5ピンの標準の端子(USB On-The-Goで使うID信号ピンが追加されているため1ピン多い)の横に、USB 3.0用の5ピンの端子が並べて付けられている。
このような工夫のため、従来と互換性を保ちながら、高速化の拡張が実現される。
USB 3.0は、USB 2.0の上位互換である。
USB 2.0にある4つの転送モード(アイソクロナス転送、インタラプト転送、バルク転送、コントロール転送)は全てに対応する。
既存のUSB機器は、USB 3.0端子(例えばパソコン側のUSB端子、以下同じ)に、そのまま接続できる。但しこの時の性能は、接続する既存のUSB機器のものとなる。
USB 3.0機器は、既存のUSB端子に、そのまま接続できる。但しこの時の性能は、USB端子のものとなる。
USB 3.0の性能を完全に発揮するためには、USB 3.0対応の端子に、USB 3.0対応の機器を接続する必要がある。