WILLCOM

読み:ウィルコム
外語:WILLCOM: Wireless IP Local Loop 英語
品詞:会社名

PHS電話会社の一つで、かつてのDDIポケットおよびアステル沖縄

目次

  • 商号: 株式会社ウィルコム
  • 本社: 〒105-0001 東京都港区虎ノ門三丁目4番7号
  • 電話: ‐
  • 資本金: 50億円 (2010(平成22)年時点)
  • 発行済株数: ‐
  • 代表者: 代表取締役宮内謙(ソフトバンク) (2010(平成22)年12月21日現在)
  • 事業管財人: 宮内謙(ソフトバンク) (2010(平成22)年12月21日現在)
  • 法律管財人: 腰塚和男(東京弁護士会所属辯護士) (2010(平成22)年12月21日現在)
  • 従業員: ‐

主要株主

2007(平成19)年現在

  • カーライルグループ 60%
  • 京セラ株式会社 30%
  • KDDI株式会社 10%

沿革

  • 1990(平成2)年: DDIにてPHSサービスの検討が始まる
  • 1993(平成5)年7月: 簡易型携帯電話システム実用化実験協議会の設立
  • 1993(平成5)年10月: 札幌でPHSの実用化実験開始
  • 1994(平成6)年4月: 東京でPHSの実用化実験開始
  • 1994(平成6)年7月: 株式会社DDIポケット企画設立
  • 1994(平成6)年11月: DDIポケット電話グループ9社が誕生
  • 1995(平成7)年1月: 第一種電気通信事業許可及び無線免許の取得
  • 1995(平成7)年7月: 北海道・東京でサービス開始
  • 1995(平成7)年10月: 他ブロックでサービス開始
  • 1996(平成8)年11月: Pメール(簡易文字伝送機能)サービス開始
  • 1996(平成8)年12月: α-DATA(データ通信サービス)開始
  • 1997(平成9)年4月: α-DATA32(32kbpsデータ通信サービス)開始
  • 1998(平成10)年6月: PメールDXサービス開始
  • 1998(平成10)年12月: PメールDXセンター開設によるEメール、情報サービス開始
  • 1999(平成11)年2月: 「文字電話」サービス開始
  • 1999(平成11)年7月: ハイブリット携帯通信H"」導入
  • 2000(平成12)年1月: DDIポケット9社が合併し、DDIポケット株式会社となる
  • 2000(平成12)年1月: 位置情報(LI機能)コンテンツ提供開始
  • 2000(平成12)年5月: PRIN(インターネット接続サービス)開始
  • 2000(平成12)年11月: 「H"IN」「feel H"」導入
  • 2000(平成12)年11月30日: 音楽配信サービス「Sound Market」開始
  • 2001(平成13)年6月: 「AirH"」(ネット25)開始
  • 2001(平成13)年8月: 「AirH"」(つなぎ放題コース)開始
  • 2001(平成13)年9月: 大口利用向け「無線IP接続サービス」開始
  • 2001(平成13)年12月: 「AirH"IN」開始
  • 2002(平成14)年3月: パケットデータ通信サービス「AirH"128kbps対応」(オプション128)開始
  • 2002(平成14)年3月: インターネットサービスセンター「Pic@nic」開始
  • 2002(平成14)年9月10日: PRINに「データ圧縮機能」を導入
  • 2002(平成14)年11月: プラットホームサービス「H"VirtualOffice」開始
  • 2003(平成15)年1月7日: PDAへの情報配信「WakeOnサービス」開始
  • 2003(平成15)年4月1日: 台湾地域での国際ローミングサービス開始
  • 2003(平成15)年4月: 「AirH"PHONE」導入
  • 2003(平成15)年4月: AirH"向け情報料回収代行サービス・ポータルサイト「CLUB AirH"」開始
  • 2003(平成15)年12月: タイでの国際ローミングサービス開始
  • 2004(平成16)年4月: 「AirH"」100万加入突破
  • 2004(平成16)年5月: 日本初Operaブラウザ搭載「AirH"PHONE」導入
  • 2004(平成16)年10月: カーライルを筆頭株主とする新会社(社名はDDIポケットで継続)に移行
  • 2005(平成17)年2月: 株式会社ウィルコムに商号変更
  • 2005(平成17)年2月: 「AirH"」を「AIR-EDGE」へリニューアル
  • 2005(平成17)年2月: AIR-EDGE[PRO]、MEGA PLUSサービス開始
  • 2005(平成17)年5月: 「ウィルコム定額プラン」サービス開始
  • 2005(平成17)年10月: オンラインショップ「WILLCOM STORE」オープン
  • 2005(平成17)年11月: 新機種「300/310シリーズ」導入
  • 2005(平成17)年11月: 「WILLCOM SIM STYLE」導入
  • 2005(平成17)年11月: パケット定額オプション「データ定額」サービス開始
  • 2005(平成17)年12月1日: 「ウィルコムADSLサービス」「マルチパック」開始
  • 2005(平成17)年12月14日: 「W-ZERO3」発売
  • 2005(平成17)年12月21日: WILLCOMコアモジュールフォーラム設立
  • 2006(平成18)年2月23日: PHS高度化通信規格「W-OAM」導入
  • 2006(平成18)年3月14日: ブログサービス「W+BLOG」開始
  • 2006(平成18)年4月6日: 「ウィルコム位置検索サービス」開始
  • 2006(平成18)年4月24日: 「ウィルコム国際電話サービス」開始
  • 2006(平成18)年5月17日: 「ウィルコム災害用伝言板サービス」開始
  • 2006(平成18)年7月27日: スマートフォンW-ZERO3 [es]」発売
  • 2006(平成18)年9月6日: 「M2Mコンソーシアム」設立
  • 2006(平成18)年10月: 世界のPHS稼動数が1億加入を突破
  • 2006(平成18)年12月1日: 「070以外もお得な通話パック」サービス開始
  • 2007(平成19)年4月5日: PHS高度化通信規格「W-OAM typeG」提供
  • 2007(平成19)年4月16日: 「WILLCOM Sync Mobile」サービス開始
  • 2007(平成19)年6月1日: 「ビジネスタイム定額トリプルプラン」サービス開始
  • 2007(平成19)年7月: 割賦販売「W-VALUE SELECT」開始
  • 2007(平成19)年7月: 「W+Info」「W+Book」「W+Video」サービス開始
  • 2007(平成19)年7月19日: スマートフォン「Advanced/W-ZERO3 [es]」発売
  • 2007(平成19)年9月: 「次世代PHS」に向けた2.5GHz帯での免許申請
  • 2007(平成19)年10月4日: 「有害サイトアクセス制限サービス」サービス開始
  • 2007(平成19)年10月: 無線内線電話「W-VPN」開始
  • 2007(平成19)年11月22日: 音楽配信ポータル「W+Music」開始
  • 2007(平成19)年12月5日: インターネットラジオポータル「W+Radio」開始
  • 2007(平成19)年12月: 「次世代PHS」に向けた2.5GHz帯での免許認定
  • 2008(平成20)年3月21日: 「新つなぎ放題」サービス開始
  • 2008(平成20)年6月27日: スマートフォン「WILLCOM 03」発売
  • 2008(平成20)年7月11日: UMPCWILLCOM D4」発売
  • 2008(平成20)年7月: 「BWAユビキタスネットワーク研究会」設立
  • 2008(平成20)年8月21日: ベトナムのハノイ市での国際ローミングサービス開始
  • 2009(平成21)年2月18日: 支那 中興通訊(ZTE)とXGP技術に関する覚書締結
  • 2009(平成21)年2月5日: 「新ウィルコム定額プラン」「新通話パック」「新トリプルプラン」開始
  • 2009(平成21)年2月19日: 「ウィルコムICサービス」開始
  • 2009(平成21)年3月5日: 「どこでもWi-Fi」発売
  • 2009(平成21)年3月9日: 「WILLCOM CORE 3G」法人向けサービス開始
  • 2009(平成21)年4月24日: 「WILLCOM NS」導入
  • 2009(平成21)年4月27日: 「WILLCOM CORE XGP」エリア限定サービス開始
  • 2009(平成21)年9月: 事業再生ADR手続を申請
  • 2009(平成21)年10月1日: 「WILLCOM CORE XGP」本格サービス開始
  • 2010(平成22)年2月18日: 普通社債350億円デフォルト(債務不履行)
  • 2010(平成22)年2月18日: 東京地裁に会社更生法の適用を申請(負債総額2,060億円)
  • 2010(平成22)年11月30日: ベトナムのハノイ市での国際ローミングサービス終了(台湾とタイは継続)
  • 2011(平成23)年11月25日: 「イエデンワ」発売
  • 2012(平成24)年6月21日: ウィルコム初のAndroidスマートフォンDIGNO DUAL」発売
  • 2012(平成24)年7月18日: 「だれとでも定額」の累計契約数が200万台を突破
  • 2012(平成24)年9月23日: ウィルコムの累計契約数が500万件を突破

誕生経緯

DDIポケットは米投資会社のカーライル・グループと京セラによる買収を受け、2004(平成16)年10月1日にカーライルを筆頭株主とする新会社(社名はDDIポケットで継続)に移行した。

そして翌年2005(平成17)年2月2日に社名がWILLCOMに改められた。

社名

そもそもPHSの開発目的というのは、「携帯電話の代わり」ではなく、「動ける固定電話」(WLL=Wireless Local Loop)であるので、WILLCOM(Wireless IP Local Loop)という社名は、その特性にあった事業展開をするという宣言にもみえる。

しかも間にIPの文字が入るので、従来以上に機動性の高いシステム構成を宣言しているともとれる。

会社更生法

携帯電話などに顧客を奪われ続けた結果、2010(平成22)年2月18日に債務不履行、同日、東京地裁に会社更生法の適用を申請(負債総額2,060億円)し、事実上倒産した。

その後は、管財人としてソフトバンクの手に落ち、元々入りにくさでは定評があったウィルコムストアは、ますます入りにくくなった。

端末

2013(平成25)年秋冬モデル現在、WILLCOMの市販端末(販売終了品含む、法人専用モデル等除く)は、次の通りである(順不同、発売予定機種含む)。

  • WX12シリーズ
    • WX12K
  • WX11シリーズ
    • LIBERIO 2 (WX11K)
  • WX10シリーズ
  • WX09シリーズ
    • WX09K
  • WX08シリーズ
    • STOLA (WX08K)
  • WX07シリーズ
    • HONEY BEE 5 (WX07K)
  • WX06シリーズ
    • ストラップフォン2 (WX06A)
  • WX05シリーズ
  • WX04シリーズ
  • WX03シリーズ
    • PANTONE (WX03SH)
    • ENERUS (WX03S)
    • LIBERIO リベリオ (WX03K)
    • ストラップフォン (WX03A)
  • WX02シリーズ
    • WS02SH
    • PORTUS (WX02S)
    • Sweetia スウィーティア (WX02K)
    • イエデンワ (WX02A)
  • WX01シリーズ
    • PANTONE (WX01SH)
    • WX01J (法人専用モデル)
    • SOCIUS ソキウス (WX01S)
    • WX01K
    • WX01NX
    • TWX01NX-DE (防災だフォン)
    • WX01A (安心だフォン)
    • WX01UT
  • WX350シリーズ
    • WX350K(HONEY BEE 4)
  • WX340シリーズ
    • WX340K
    • WX341K P (Premium Bar)
    • BAUM(WX341K)
  • WX330/130シリーズ
    • WX330J
    • WX330J E
    • WX330K (京ぽん改3)
    • WX331K(HONEY BEE)
    • WX331KC(HONEY BEE 2)
    • WX331KC(HONEY BEE 2 LIZ LISAモデル)
    • WX333K(HONEY BEE 3)
    • WX334K(HONEY BEE BOX)
    • WX334K P (Premium Shell)
    • WX130S(X PLATE)(テンプレート)
  • WX220/320シリーズ (W-OAM対応端末)
    • WX220J
    • WX320K (京ぽん改2)
    • WX320KR (京ぽん改2R)
    • WX320T
    • WX321J
    • WX321J-Z (W-VPN対応)
  • WX300/310シリーズ
  • AIR-EDGE PHONE、旧AirH"PHONE
  • AIR-EDGE
    • AX420N
    • AX420S
    • AX510N
    • AX520N
    • AX530IN (W-OAM typeG対応端末)
    • AX530S (W-OAM typeG対応端末)
  • W-SIM用アダプター
    • NS001U
    • USB-WSIM
  • WILLCOM SIM STYLE
    • TT (WS001IN)
    • DD (WS002IN)
    • W-ZERO3
      • WS003SH
      • WS004SH
    • W-ZERO3 [es]
      • WS007SH
    • nico. (WS005IN)
    • nico+ (WS005IN_plus)
    • nico♥ (WS005IN)
    • キッズケータイpapipo! (KK-B01/02/03)
    • WS008HA (W-SIMを使うAIR-EDGE)
    • 9(nine) (WS009KE)
    • 9(nine)+ (WS009KE_plus)
    • Advanced/W-ZERO3 [es] (WS011SH)
    • WS014IN (PCカード)
    • WILLCOM D4 (WS016SH)
    • WILLCOM 9 (WS018KE)
    • WILLCOM 03 (WS020SH)
    • WILLCOM LU (WS023T)
    • どこでもWi-Fi (WS024BF)
    • WILLCOM NS (WS026T)
    • HYBRID W-ZERO3 (WS027SH)
  • WILLCOM CORE 3G (これらはPHS端末ではない)
    • 007Z (SoftBank 007ZのWILLCOM版)
    • SoftBank 003Z
    • SoftBank 001DL
    • HX009ZT
    • HX008ZT
    • HX007ZT
    • HX006ZT
    • HX005IN
    • HX004IN
    • HX003ZT
    • HX002IN
    • HX001IN

WILLCOMになる以前のAIR-EDGEの同等ブランドはAirH"である。

これ以前(DDIポケット自体)の端末は「H"」を参照。

また、WILLCOM SIM STYLEは市販品以外に、特注製品が存在する。こちらも当該項目を参照されたい。

なお、「WILLCOM CORE 3G」に限ってはPHS端末ではない。また「おしらせ窓センサー (WX04A)」に至っては電話機ですらない。

電子メール

PHSは、古くからデータ通信にも力を入れていた。電子メール送受信のサービスも古くから存在した。

旧DDIポケットの仕様を引き継いでいるため、古いアドレスは今も使われている。

  1. 先着順任意文字列@pdx.ne.jp (当初)
  2. 先着順任意文字列@di.pdx.ne.jp
  3. 先着順任意文字列@dj.pdx.ne.jp
  4. 先着順任意文字列@dk.pdx.ne.jp
  5. 先着順任意文字列@wm.pdx.ne.jp
  6. 先着順任意文字列@willcom.com

willcom.comドメインのメールアドレスは2009(平成21)年1月15日から導入された。以降は新規取得、アドレス変更をするとwillcom.comとなり、古い[*.]pdx.ne.jpには戻せなくなった。

配線系

DDIポケットからWILLCOMに変わった際、WILLCOMは256Kbps(32Kbps×8チャンネル)から512Kbps(64Kbps×8チャンネル)、将来的には1Mbpsまで高速化の計画を打ちたて、新たに5年がかりで700億円を投じ新ネットワークWILLを構築することを発表した。

また現在は、従来のPHS網とは別に、XGPWILLCOM COREを開発中で、こちらは端末速度が上下各最大100Mbps以上となる。

基幹系

従来のDDIポケットのバックボーンは、音声ではNTT網(回線交換網AO/DI)、データはDDIポケットのIP網を利用していた。WILLではこの音声部分もIP化することでコストの削減、延いてはデータのみならず音声も、料金の低額化や定額化を実現する。

これに伴い常にNTTの地域網を経由していたシステムは、一部はNTT網経由を残しながら、その大半のトラフィックをNTT交換局内に導入されるITX装置経由でWILLのIP網に流すように変更し、NTTからのアクセスチャージも掛からないようにする計画である。

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