地球の衛星軌道上などに打ち上げられる天体望遠鏡のこと。
開発、打ち上げ、メンテナンス等は地上に設置するものと比較して格段に難しくなり、要する費用も大きくなる。
しかし地球大気に邪魔されずに観測できるため、現在の観測天文学においては欠くことの出来ない重要な装置となっている。
γ線、X線、紫外線、赤外線などは地球大気に吸収されてしまい地上まで届かないため地上での観測が難しく、大気圏外での観測が必要となる。このような波長での観測に、宇宙望遠鏡は大いに貢献してきた。
主なもの。年は打ち上げた年。
- ウフル (アメリカ) 1970(昭和45)年
- はくちょう(CORSA-b) (日本) 1979(昭和54)年
- ひのとり(ASTRO-A) (日本) 1981(昭和56)年
- てんま(ASTRO-B) (日本) 1983(昭和58)年
- ぎんが(ASTRO-C) (日本) 1987(昭和62)年
- ヒッパルコス (欧州宇宙機関) 1989(平成元)年
- ハッブル宇宙望遠鏡 (アメリカ) 1990(平成2)年
- コンプトン (アメリカ) 1991(平成3)年
- ようこう(SOLAR-A) (日本) 1991(平成3)年
- あすか(ASTRO-D) (日本) 1993(平成5)年
- IRTS(SFUに積載) (日本) 1995(平成7)年
- はるか(MUSES-B) (日本) 1997(平成9)年
- チャンドラ (アメリカ) 1999(平成11)年
- XMM-Newton (ESA) 1999(平成11)年
- スピッツァー宇宙望遠鏡 (アメリカ) 2003(平成15)年
- すざく(ASTRO-EII) (日本) 2005(平成17)年
- あかり(ASTRO-F) (日本) 2006(平成18)年
- ひので(SOLAR-B) (日本) 2006(平成18)年
- COROT (ESA) 2006(平成18)年
- ケプラー (アメリカ) 2009(平成21)年
- ハーシェル宇宙望遠鏡 (ESA) 2009(平成21)年
- ワイズ(WISE) (NASA) 2009(平成21)年
用語の所属
望遠鏡
関連する用語
宇宙探査機