Intelが開発した本格的な8ビットマイクロプロセッサー。8008の改良版にあたる。嶋正利が中心メンバーとなって開発された。1974(昭和49)年4月1日発売。
| 名称 | ピン番号 | |
| A10 | 1 | | 40 | A11 |
| VSS | 2 | | 39 | A14 |
| D4 | 3 | | 38 | A13 |
| D5 | 4 | | 37 | A12 |
| D6 | 5 | | 36 | A15 |
| D7 | 6 | | 35 | A9 |
| D3 | 7 | | 34 | A8 |
| D2 | 8 | | 33 | A7 |
| D1 | 9 | | 32 | A6 |
| D0 | 10 | | 31 | A5 |
| VBB | 11 | | 30 | A4 |
| RESET | 12 | | 29 | A3 |
| HOLD | 13 | | 28 | VDD (+12V) |
| INT | 14 | | 27 | A2 |
| CK2 | 15 | | 26 | A1 |
| INTE | 16 | | 25 | A0 |
| DBIN | 17 | | 24 | WAIT |
| WR* | 18 | | 23 | READY |
| SYNC | 19 | | 22 | CK1 |
| VCC | 20 | | 21 | HLDA |
怪しげなピン配置になっているところがあるが(3〜10や25〜40)、この頃はまだ技術的に、論理的にピンを並べることが難しかった結果である。8080とソフトウェア互換を持つNECのμPD753は、ピン配置をしっかり作り込んでいる。
8008ではそのアーキテクチャーが洗練されていなかったが、8080ではより汎用的な取り扱いができるようにアーキテクチャーの大幅な見直しがされた。そのため、8008とは互換性はない。
また、半導体をそれまでのPMOSからNMOSに変更することで高速動作を実現した。そのためクロック周波数は一気に2MHzと高速化している。
Intelが評価用の周辺チップを廉価に提供したため、ハッカーがマイクロコンピューターの世界に飛び込む切っ掛けとなり、後に世界初のパソコンであるアルテア(Altair)を生んだ。
NECもμPD8080Aを搭載したTK-80を発売している。
日本のアーケードゲームでは、スペースインベーダーに使われた。
同時期に、次のようなライバルがあった。
しかし、最終的に8ビットプロセッサーの世界を制覇したのは、8080の上位互換であるZ80だった。
- 8085
- 8080の通常進化版
- 8086/8088
- 本格的な16ビットマイクロプロセッサーで現在まで続くx86シリーズの原点
Z80が8ビット市場を制覇してしまったため8085はぱっとしなかった。一方、8086はそれ以降のパソコン市場を事実上制覇することになった。
関連するリンク
MCS-80
用語の所属

マイクロプロセッサー
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