血液型分類法の一つ。赤血球の血液型。Rh式血液型を決定する遺伝子は1番染色体に存在する。
1940(昭和15)年にオーストリー出身の医学者
この発見により、ヒトにおける新生児溶血性疾患の機序が解明された。この病態は、胎児のRh因子により免疫され母体内に出来た抗体(Rh抗体)が再び胎盤を介して胎児血液中に入るため、胎児の血球が破壊されると解明されたわけである。
ここから、この抗原の有無によって分ける血液型をRh式血液型と呼ぶようになり、現在の血液型検査ではABO式血液型に加え、必ずRh式血液型も検査される。
Rh式血液型における抗原は、C・c、D・d、E・eという主として3組の対立因子で構成されており、総じてRh抗原と呼ぶ。Rh抗原は赤血球の血球膜に含まれる。
なお、各抗原の大文字小文字は抗原性の大小に由来するもので、遺伝的な優劣を表わすものではない。
また近年の研究ではF、Gなどの抗原も発見されているようである。
因子の中でも、特に免疫反応の強いD因子が臨床的に重要であり、これの有無をRh式血液型の代表として、Rh陽性またはRh(+)、Rh陰性またはRh(−)、とそれぞれ呼び分ける。
有性生殖生物は父母より遺伝子を貰うので、ここではDDおよびDdをRh(+)、持っていないddをRh(−)とする。
日本人の約99.5%はRh(+)である。つまりRh(−)は200人に一人という割合である。この比率はABO式血液型を問わない。
白人では約85%がRh(+)とされる。
Rh(−)の人(dd)であっても、ABO式血液型などと違い最初は抗D抗体を持っていない。そのため、間違ってRh(−)の人にRh(+)の血液を輸血してしまっても、一回目は抗D抗体の生成だけで致命的な問題はないが、二回目以降は副作用を生じる。
Rh(−)の母親がRh(+)の子を出産したときなども、処置を怠れば抗D抗体を生成することになり、2子目以降の妊娠・出産に問題を起こすこともある。
逆に、Rh(−)の血液をRh(+)の人に輸血することは全く問題がない。