塩酸イミプラミンを成分とする第一世代三環系抗鬱薬。鬱病、鬱状態治療薬。遺尿症治療薬。
メーカーはアルフレッサ ファーマ、かつては、製造が日本チバガイギー、販売がノバルティスファーマだった。
昨今はSSRIやSNRIが普及し、鬱病治療への利用が減った。
10mg錠は薬品コード1174 006F 1078、識別コードCG209。薬価9.70円/1錠。
25mg錠は薬品コード1174 006F 2074、識別コードCG210。薬価11.60円/1錠。
鬱病の治療に用いる。
また、少量を昼夜の遺尿(夜尿症)の治療に使う。
鬱病・鬱状態治療
塩酸イミプラミンとして、通常成人1日25mg〜75mgを初期用量とし、1日200mgまで漸増し分割経口投与する。
300mgまで増量することが可能。
年齢、症状により適宜減量する。
遺尿症治療
幼児は1日量1錠(25mg)、学童は1日量1〜2錠(25mg〜50mg)を1〜2回経口投与する。
年齢、症状により適宜減量する。
成分
添加物
- 乳糖
- トウモロコシデンプン
- ヒドロキシプロピルセルロース (10mg錠のみ)
- グリセリン (25mg錠のみ)
- 無水珪酸 (25mg錠のみ)
- ステアリン酸 (25mg錠のみ)
- セルロース (25mg錠のみ)
- ステアリン酸マグネシウム
- セラック
- 蓖麻子油
- 白糖
- タルク(滑石)
- アラビアゴム
- 酸化チタン
- ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール
- マクロゴール
- 三二酸化鉄
- カルナウバロウ
脳内のセロトニン(5-HT)及びノルアドレナリン(NA)の神経末端への取り込みを阻害すると考えられている。
このため受容体刺激が増し、これが抗鬱効果となると考えられている。
錠剤は10mgと25mgがあり、共に灰赤色の糖衣錠であるが、10mg錠は三角、25mg錠は丸である。
不明。
不明。
- 精神神経系
- 錐体外路障害(パーキンソン症状・振戦・アカシジア等) (5%以上)
- 眠気 (5%以上)
- 消化器系
- 口渇 (5%以上)
- 便秘 (5%以上)
- 排尿困難 (5%以上)
- 悪心、嘔吐 (5%以上)
ゾロに次のようなものがある。
物質の特徴

抗鬱薬

三環系抗鬱薬
有効成分

塩酸イミプラミン
適用

鬱病

夜尿症

遺尿
関連する用語

SSRI

SNRI