地下に掘ったトンネルを主に走行する鉄道。
世界初の地下鉄は、1863(文久3)年に、メトロポリタン鉄道がロンドンで開通させたものである。
この当時は蒸気機関車による牽引だったため、駅には排煙口が設けられた。
厳密には「都市交通を使命として、独立した交通体系の地下区間を有する高速鉄道」、「路線の相当区間が地下に建設されている大量交通機関としての都市高速鉄道」などと定義されている。
しかし、曖昧な定義であり、何が地下鉄で、何が地下鉄でないかを、明確に区別する方法はない。
JR東西線や神戸高速のように全線が地下線でも地下鉄とは呼ばない場合があるほか、東京メトロ東西線や神戸市営地下鉄のように長い地上区間があっても地下鉄と呼ぶ路線もある。
このような現状を踏まえた上で、改めて日本の地下鉄についての定義を考えると、「建設時に地下鉄補助金の交付を受けている」というのが、地下鉄か否かの一応の目安となる。
現在の日本では、札幌、仙台、東京周辺(埼玉、千葉まで)、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、福岡で営業している。
一部を除き、殆どが地元自治体で運営されている。
方式は大きく二種類で、地上の鉄道と同様である。
世界的には地下鉄は第三軌条方式が主流だが、日本の場合は地上の鉄道との相互乗り入れが想定されており、地上の鉄道と規格を合わせる必要があるため、剛体電車線方式を採用する路線が多い。
札幌
仙台
東京周辺
横浜
名古屋
京都
大阪
神戸
広島
福岡
川崎
川崎市交通局による、川崎市営地下鉄の計画「川崎縦貫高速鉄道(仮称)」がある。
運輸政策審議会答申第18号では、新百合ヶ丘‐宮前平‐元住吉‐川崎の計画で、A1路線(目標年次までに整備を推進すべき路線で、目標年次までに開業することが適当である路線)である。川崎駅で、京浜急行電鉄大師線との相互直通運転が検討されている。
用語の所属

鉄道
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