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BSデジタル
辞書:通信用語の基礎知識 無線・業務放送用語編 (WBCASTY)
読み:ビーエスデジタル
外語:BS Digital
品詞:名詞

2000(平成12)年9月1日から試験放送、同年12月1日から本放送が開始された、BSを使ったディジタル放送のこと。

目次
概要

世界に先駈けて開始された、放送衛星を利用したディジタル放送である。

高画質なハイビジョン(HDTV)に対応し、また電子番組表(EPG)などの機能に対応する。

BSデジタルは従来のBSアナログのデジタル版である。BSアナログは2011(平成23)年7月24日に終了した。また、2009(平成21)年2月からは110度CSデジタル放送と共に「特別衛星放送」として扱われている。

特徴
技術
画質

複数の解像度に対応している。

HDTVは16:9の横長画面になっており、1080iという。この仕様は現在の地上デジタルテレビジョン放送(以下、地デジ)にも引き継がれた。

マルチ編成

地デジと同様、BSデジタルも1チャンネルで最大3番組までのマルチ編成放送に対応している。

1チャンネル1番組の場合はHDTVの高画質で、1チャンネル2番組以上の場合はSDTVの標準品位で、それぞれ放送される。

フォーマット

放送される可能性のあるフォーマットは、次の通りである。

トランスポンダー

電波の周波数を表わす「物理チャンネル」と、3桁で表現され放送中の番組を表わす「論理チャンネル」とがある。

衛星放送で使われている物理チャンネルはBS-1chからBS-23chまでの奇数である。このうちBS-21chとBS-23chは、試験電波が2012(平成24)年2月20日から発射され、2012(平成24)年3月に正式に追加され放送が開始された。

各物理チャンネルがトランスポンダー1本に対応し、各トランスポンダーとも伝送容量は48スロットである。1スロットあたりの速度は約1.2Mbps(変調方式にTC8PSKを使用した場合で、誤り訂正符号を含まない)。

24スロット使用するとフルHD(1980×1080)の放送が可能。16スロットでは1440×720まで、それに満たない場合やマルチ編成の場合はSDTV相当の画質となる。

なお、衛星波は高周波であるため、受信後に同軸ケーブルで送ることができない。このためパラボラアンテナで受信したあと、ODUという変換器で低周波に変換し、同軸ケーブルでチューナー/TVまで送る。この時の電波の周波数をBS-IFという。BS-IFの中心周波数を括弧で併記した。

物理チャンネル(トランスポンダー)は徐々に増やされている。アナログBSの時代はBS-11まで存在した。その後のBSデジタルではBS-15まで、新しいBSデジタルではBS-23まで増えている。

このため、古いBSアンテナでは後半のチャンネルが受信できないことがある。

チャンネル

各トランスポンダーごとの物理チャンネルに対し、論理チャンネルの割り当て状況は次の通りである。両者には相関がないことが分かる。

また、TVはテレビ、DTはデータ放送を表わす。論理チャンネル番号については、マルチ編成の場合には1の位が増分されたチャンネル番号が使われることもある。[]で併記したものはリモコンキーID。これがない局は、近いチャンネルを選んだ後、チャンネル送りボタンを使うか、3桁を直接入力する必要がある。

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用語の所属
BS
BSD
関連する用語
ハイビジョン
デジタルハイビジョン
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