コンピュータ同士で音源を制御したり鳴らすための世界標準インターフェイス。日本ではJIS X 6054で規格化されている。MIDIはインターフェイスの名で、MIDIという規格に音源は含まれない。音源装置は一般にDTM音源と呼ばれ、インターフェイスとは区別される。
MIDIは5ピンのDIN端子によりシリアルでデータを送受する。31.25kbpsの全二重で、調歩同期(非同期)方式。スタートとストップビットは各1ビット。データ自身はパケットを単位として送受信が行なわれる。
MIDIで伝送されるデータは、音の "波形" ではない。音色や機能に番号を付け、その番号を転送する。つまり "どの高さの音を"、"どの楽器で"、"どんな長さで"、"どんな音量で" 音を鳴らすのか、等の情報を扱うのがMIDIであり、MIDIの演奏情報を格納したものが、通称 "MIDIファイル" である。この演奏情報を音源装置に送信することで楽器を鳴らすことができる。つまり "MIDI自体は鳴らない"。MIDIはあくまで接続された楽器に対する "指揮者" 的な存在でしかなく、そのために接続される楽器により音色の番号割り振りが異なるという問題が生じる。現在は一応の標準としてMIDIの応用例という扱いで "GM規格" が用意されており、基本的な128種類の音色が決められている。このGM規格を守れば最低限の互換性は守られるが、現在ではGM規格の上位互換仕様であるローランドの "GS" とヤマハの "XG" が互いに競い合うという状態で、折角の標準化を無にしてしまっている。ユーザのためにもならないため、これら拡張仕様レベルでの標準化が求められている。
つまりMIDIは録音された音を扱っているわけではないため、例えば、CDやwaveファイルの音声などをMIDIにそのまま変換することはできない、ということになる。