ヒト免疫不全ウイルス。後天性免疫不全症候群ことAIDS(エイズ)を引き起こすウイルスで、エイズウイルスとも呼ばれる。
第6網レトロウイルス科レンチウイルス亜科レンチウイルス属のRNAウイルスで、この病原体はBSL-3(バイオセーフティーレベル3)に分類される。
HIVに感染すると、3ヶ月程度で血清中に抗HIV抗体ができる。
言い換えれば、感染後3ヶ月以内では、仮に検査をしても陰性になってしまう。これが現在の検査の限界であり、この期間をウインドウ・ピリオドという。
現在の検査の主流は抗体検査であり、献血の日本赤十字社でもほぼ同様である。従って、HIV感染を心配している人(思い当たる日から3ヶ月以内の人)は献血をしてはいけない。
検査希望であれば、全国の保健所で匿名無料(但し、様々な質問には答えなければならない)、医療機関でも有料だが検査可能(保険が効かないため2,000円程度の実費負担)である。
ウイルスの起源については諸説あり、現在もなお研究中である。
最も有力な説としては、アフリカ中西部のサルのエイズウイルス(SIV)が、チンパンジーからヒトに感染し、HIVが発生したとする。
研究によると、チンパンジーのサル免疫不全ウイルス、SIVcpzに感染したチンパンジーを人間が獲って食べたことで人間に感染し、やがてHIV-1が誕生したと考えられている。
HIVの名は、1986(昭和61)年5月にウイルス分類国際委員会によって命名された。