植物性の油脂のこと。サラダ油は、主に植物油脂を原料に作られている。
本邦においてよく使われている食用植物油脂には、大豆油と菜種油が多い。
植物からは広く得られるため、その種類は「ほぼ無数」と言える。その成分は、リノール酸やリノレン酸、オレイン酸が多い。
アロマテラピーなどに使われる香水、いわゆる「エッセンシャルオイル」も、植物油脂である。こういった用途では油自体ではなく、同時に含む香気成分が重視される。
食用の植物油脂としては、消費量順に次のようなものが使われている。
- 大豆油
- パーム油
- 菜種油(キャノーラ油)
この三種類だけで、全植物油脂生産量の70%に達するとされている。
その他、順不同で次のような油も食用としてよく消費されている。
食用、食用以外を問わず、代表的な植物油脂に、次のようなものがある(50音順)。
なお、油を「あぶら」と読むか「ゆ」と読むかは明確な規定がないものが多く、ここでは最も一般的と考えられるものを採用した。どちらで読んでも間違いではないと考えられる。
あ行
- アイブライト油
- アニス油
- 亜麻仁油(あまにゆ) (塗料など)
- アーモンド油
- イランイラン油
- 茴香油(ういきょうゆ)
- 荏胡麻油(えごまあぶら)(荏の油)
- オリバナム油(乳香油)
- オリーブ油
か行
- 樺油(かばあぶら)(樺の油)
- カポック油
- 榧油(かやゆ)(榧の油)
- 辛子油(マスタードオイル)
- 杏仁油(きょうにんゆ)
- 桐油(きりあぶら) (塗料など)
- 胡桃油(くるみあぶら)
- グレープフルーツ油
- 桂皮油(けいひゆ)
- 芥子油(けしあぶら)
- コウスイガヤ油(シトロネラ油)
- ココナッツ油(椰子油)
- 胡麻油(ごまあぶら)
- 小麦胚芽油(こむぎはいがゆ)
- 米油(米胚芽油、米糠油)
- コリアンダー果実油
さ行
- サイプレス油
- 山茶花油(さざんかゆ) (茶実油、茶油)
- シダーウッド油
- ジャスミン油
- サッサフラス油
- 松根油(しょうこんゆ)
- 荏油(じんゆ)
- ゼラニウム油
た行
- 大豆油(だいずあぶら)
- 大風子油(だいふうしゆ)
- 大麻油(たいまゆ)
- タンジェリン油
- 丁子油(ちょうじゆ)(丁香油)
- 椿油(つばきあぶら)
- 橙皮油(とうひゆ)(オレンジ油)
- 玉蜀黍油(とうもろこしあぶら)(とうもろこし油、コーン油)
な行
- 菜種油(なたねあぶら)(キャノーラ油)
- ニアウリ油
- 肉桂油(にっけいゆ)(シナモン油)
- ネロリ油(オレンジ花油)
は行
- バジル油
- 巴豆油(はずゆ)(クロトン油)
- パセリ種子油
- パチョリ油
- 薄荷油(はっかゆ)
- ババス油
- バーベナ油
- パーム核油
- パーム油
- パルマローザ油
- 白檀油(びゃくだんゆ)(サンダルウッドオイル)
- 薔薇油(ばらゆ)(ローズオイル)
- 落花生油(ピーナッツ油)
- 蓖麻子油(ひましゆ) (塗料など)
- 向日葵油(ひまわりゆ)(ひまわり油)
- プチグレン油(オレンジ葉油)
- 葡萄種子油(ぶどうしゅしゆ)(葡萄油、グレープシード油)
- 紅花油(べにばなゆ)(サフラワー油)
- ベルガモット油
- 扁桃油(へんとうゆ)(アーモンド油)
- 片脳油(へんのうゆ)
- ホホバ油
ま行
- マジョラム油(マージョラム油)
- 松葉油(まつばゆ)(パインニードルオイル)
- 松脂油(まつやにあぶら)(テレビン油)
- マンダリン油
- 綿実油(めんじつゆ)(綿種油)
や行
ら行
- ライム油
- 落花生油(らっかせいゆ)
- ラベンダー油
- レモン油
- レモングラス油
- ローズマリー油
物質の所属
油脂
関連する用語
植物性蛋白