安息香酸のナトリウム塩。保存料の一つ。
安息香酸ナトリウム
安息香酸の200倍、水に溶ける。
工業的には、フタル酸を分解して得られる安息香酸を炭酸ナトリウムで中和して得る。
微生物の呼吸酵素系を阻害することによって増殖を抑制し、食品等の腐敗を防ぐ。
ADIがなぜか低いが、実際の毒性は低く、安全性が高いことが知られている。
酸型保存料の一つで、pHが低い(酸性)ほど効果が高い。
細菌や酵母には有効だが、黴(カビ)には効果が薄い。
農薬としても使われる。
天然にも広く存在する。
クランベリー、すもも(プラム/プルーン)、梅の果実、笹の葉などに含有する。
隈笹(クマザサ)など笹の葉の成分中に、安息香酸や安息香酸塩が含まれる。このため、笹には防腐、殺菌作用がある。安息香酸が含まれることは近年の発見だが、この作用は古くより知られ、伝えられて来た。
寿司の下に隈笹を敷いたりするのは、この殺菌作用を活用するためのものである。その他、ちまき、笹だんご、笹もち、笹ゆべし、といった古くからの食品も、この笹の作用を用いて保存性を持たせたものであり、先人の知恵が生かされている。
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