オリオン座α星(αOri)。58番星。アラビア語で "脇の下" の意。オリオン座の2-3-2の左上の赤い星で、オリオンの右肩。和名は "平家星"(へいけぼし)。これは源氏は白、平家は赤の旗印をなびかせていたところに由来する。
カタログ番号HIP 27989、HD39801、HR2061。
位置は2000年分点で赤経05h 55.2m、赤緯+07°24′。距離は500光年(一説には427光年)。実視等級0.4v等、絶対等級は-5.20等。スペクトルM1-2Ⅰa-Ⅰab型の赤色超巨星であり、表面温度は約3500K、半径は太陽の600〜800倍程度で、木星軌道に匹敵する。
巨星化に伴う収縮を繰り返しており、0.0等〜1.3等まで不規則に明るさが変化する不規則変光星である。
ハッブル宇宙望遠鏡の撮像分光計STISによる観測で、彩層の存在が明らかになった。その大きさは星の半径の50倍にも広がっており、ここから大気圏の直径は海王星軌道の5倍(およそ200億km)にもなる巨大なものである。また観測から、超音速の嵐が吹き荒れていると考えられている。
老齢で死期の迫った星と考えられており、(時間をどう考えるかはまた難しい問題だが) "既に爆発している" などという考え方もある。距離は約500光年なので、もし本当に既に爆発しているなら500年以内に超新星爆発が観測できるだろう。尤も、500光年というのは距離が比較的近いので、地球に何らかの悪影響が出ることも考えられる。爆発時の推定光度は-10〜-11等程度である。