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クルディスタン地方に居住する農耕遊牧民。総人口は2,500万人を超えており、中東においてはアラブ、トルコ、イランに次ぐ民族集団である。イラン語系のクルド語をもち、宗教はイスラム教であり、その多くはスンニー派である。
その起源は古く、紀元前1000年にまで遡る。10世紀には独自の王朝を樹立したが基本的に大国によって支配される歴史を持ち、第一次世界大戦以後はトルコ、イラン、イラクの三ヶ国を中心に分断され、いずれの国においても少数民族になっている(トルコでは1920(大正9)年、第一次世界大戦の敗戦国であるオスマン・トルコに対してセーブル条約が結ばれ、その中においてクルド人国家建設がうたわれていた。しかし、ケマル・アタチュルク率いるトルコ新政権によって同条約は破棄され、クルド人国家建設も夢と消えた)。
そのため、各国で自治権を制限されたり、独自の文化を蔑視され、同化政策を取られたりしており、例えばトルコではクルド語の使用(1991(平成3)年以降は私語としては認められている)や民族衣装の着用すらも認められていない。弾圧も厳しく、イラクではイラン・イラク戦争の末期、化学兵器によって「ハラブジャの虐殺」と呼ばれる虐殺行為やクルド人男性18万人の大量虐殺を行なっている。そのため、各国で独立運動を繰り広げており、国際社会も彼らに同情的な立場であるが、未だに独立国家を築けないのは、彼ら自身の持つ好戦的で協調性に乏しい性格が災いしクルド労働者党(PKK)、クルド民主党(KDP)、クルド愛国同盟(PUK)など内部抗争が激しいからである。
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