鳥居

読み:とりい
外語:torii 英語 , torij/o エスペラント
品詞:名詞

神道において、神域と俗世を隔てる結界であり、かつ神域への入口を表わす、一種の門。

目次

二本の柱の上に笠木(かさぎ)を渡し、その下に貫(ぬき)を入れ、柱を固定したものである。

鳥居によっては、笠木の下に島木と呼ばれるものが付けられている。

なお、笠木や島木と呼ばれているが、鳥居には石や金属で出来たものも多くある。

鳥居の由来については様々な論があるが、いまもはっきりしていない。海外に起源を求める説が多いが、現在の形状が成立したのは日本とみられる。

結界

神社の入口、参道などには、よほど狭い箇所で無い限りはほぼ例外なく鳥居が存在する。鳥居は結界であり、不浄の者は、この中に入ることが出来ない。

鳥居を建てる文化は神社を建てる文化よりも先にあり、このため神社でなくても神域であれば立てられている。

参拝の際に鳥居をくぐるときには、立ち止まって軽く礼をする。

鳥居には扉がない。誰でも出入りすることができる。

これは、来る者を拒まず、去る者を追わない事を意味しており、日本人の寛容の文化を表わしている。

系統

その形は、様々なものがある。大きくは二系統、シンプルな神明鳥居系と、島木などが付けられ装飾の凝った明神鳥居系に分けられる。

全国的によく見られるのは後者の明神鳥居系である。

明神鳥居(白兎神社)
明神鳥居(白兎神社)

明神鳥居(明治神宮)
明神鳥居(明治神宮)

一方、日本でも有数の有名神社「靖国神社」の鳥居は、シンプルな神明鳥居系である。

神明鳥居(靖国神社)
神明鳥居(靖国神社)

ただ、この形状によって神社が区別されるという訳ではない。一般的には、神社を建てた、または神社に鳥居を寄進した者の好みが反映される。

連続する鳥居

神社によっては、鳥居が連続して置かれていることがある。

中でも、京都にある伏見稲荷大社には千本鳥居と呼ばれ、実際には約1万基の鳥居が存在する。

鳥居は結界の意味があるが、これは厳重に結界されているというわけではない。鳥居は祈願成就などで寄贈されることが多く、それが重なると鳥居の連続ということになるのである。

地図記号

日本の地図記号において、神社は鳥居で表現される。

Unicode

Unicode 5.2でARIB外字が追加されており、この時に地図記号として鳥居の「⛩」が追加された。符号位置はU+26E9である。

なお、日本語の規格であるJIS X 0208/JIS X 0213にはいずれも登録されていない。

用語の所属
神道
神社
関連する用語
神域

コメントなどを投稿するフォームは、日本語対応時のみ表示されます


KisoDic通信用語の基礎知識検索システム WDIC Explorer Version 7.04a (27-May-2022)
Search System : Copyright © Mirai corporation
Dictionary : Copyright © WDIC Creators club