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作者については和泉式部の自作であるという説が有力だが、第三者によるものとする説もある。
和泉式部の自作であるとすれば1008(寛弘5)年の成立である。日記中の恋愛相手である帥宮敦道(そちのみやあつみち)親王が1007(寛弘4)年10月に亡くなったので、その喪に服していた頃、故宮を追憶して書いたものであろうというのが通説である。
1003(長安5)年4月から十ヶ月間の日記である。内容は、和泉式部の愛人であった為尊(ためたか)親王との死別後、その弟宮である帥宮と知り合い、新しい愛情を抱く。そして、日記の終わりとなる翌年正月に帥宮親王の屋敷へと伴われて行くという話である。その間の十ヶ月間、二人の緊迫した心の動きを和歌に交えてかかれている。
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