終末時計

核の脅威による地球最後の日までの時間を示す時計。米国シカゴの「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエン ティスツ」誌が管理している。

現在が終末を示す午前零時の何分前かによって危機の度合いを表わしている。

この時計の針は冷戦たけなわの1953(昭和28)年にアメリカが水爆実験を行なったときに2分前と最も零時に近づいたが、その後冷戦の終結に伴い1991(平成3)年には17分前まで戻されていた。しかし、1995年には中国、フランスの核実験により14分前まで進められ、1998(平成10)年にはインド、パキスタンの核実験により9分前に進められた。最後の見直しは2002(平成14)年2月27日で、アメリカのABM制限条約脱退表明や核軍縮交渉の停滞などにより7分前にまで進められている。

通信用語の基礎知識検索システム WDIC Explorer Version 7.04a (27-May-2022)