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旧ソ連が保有する、最強の炭疽菌の菌株。
1953(昭和28)年、ソ連は最初に建てたキーロフの炭疽菌開発施設から大量の炭疽菌の芽胞を誤って市内の下水道に流してしまった。それから3年後、上級科学者のウラジミル・セゴフは下水道内にいるネズミの体内で炭疽菌が変異し、より強力な芽胞が誕生していないか調査することを提案した。その結果発見されたのが836菌株であった。1984(昭和59)年、この菌株はカザフスタンのステフノゴルスクの「進歩科学製造協会」と名付けられた生物戦施設で、同施設の軍事局長をしていたカナジャン・アリベコフの指導のもと、世界中から集められた14種類の株菌と比較し、最強であると断定した。しかし、ソ連はそれでもまだ満足せず、1986(昭和61)年にはアリベコフは原種の836菌株の毒性を更に3倍に高めている。
この菌株が最強であるのは何も菌の強さからだけではなかった。この菌株はネズミの体内に居たため暑さ、寒さに強いなど過酷な環境にも耐えることが出来、エアロゾル化が容易という、生物兵器に適した特徴を持っていたことも強みであったのである。
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