サンボ

読み:サンボ
品詞:会社名

秋葉原に店舗を構える、個人経営の小さな牛丼屋。黄色い看板に「牛丼専門サンボ」と書かれている牛丼専門店である。

目次

中央通りから一筋入った通りにある古びた食堂である。ドスパラパーツ館などのある、いわゆるパーツ通りを北上と言えば、アキバ経験者なら分かるだろう。

歴史の長い食堂であり、今では秋葉原UDXビルがある敷地に昔、日本一の青果市場「神田青果市場」があった頃(市場は1989(平成元)年まであった)、要するに秋葉原にろくな食堂が無かった頃より、秋葉原の貴重な食堂として営業されてきた店である。

今でこそ秋葉原には飲食店や、メイド喫茶なる風俗店まで林立する状況であるが、これを著している現在もなお、サンボは現役で営業を続けている。

営業時間

かつては、開店時間も閉店時間も曖昧であり日曜日は休業することが多く、その時の気分で営業されているとしか言えなかったが、2013(平成25)年に遂に営業時間が設定された。

一応公式には、定休日はなく不定休で、営業時間は、朝11:30に開店し、平日は19:00まで、土日祝日は17:00までである。つまり夕食の時間には既に閉店しているだけでなく、材料が切れたら早くても閉店する。個人商店ならではである。また、店主に何らかの事情が生じた時には臨時休業になる。

初代の店主は体調を悪くしたのか不明だが現在は姿を見せず、二代目に代替わりしている。

雰囲気

今や「牛丼屋」は有り触れているが、この店は独特で、一見さんを寄せ付けない雰囲気、妖気を放っている。この店には様々な不可侵のルール、作法があり、それを守れない客は排除される。

  • 余計な飲食物の持ち込み厳禁
  • 店内禁煙
  • 笑談、ヘッドフォン、携帯電話の使用(メール等も含む)などは絶対禁止
  • 持ち帰り(いわゆる弁当)は無い。全て店内のみ

かつては注文のタイミングすら難しいとして恐れられていたが、近年遂に券売機が導入されたことである程度の緩和を見たらしい。

店は狭いので、出てきたらすぐに食べて席を立たねばならない。次の客が待っているのである。また、店内では静かにしていなければならない。子供などを店内に入れたら大変なことになるので止めた方が良い。

メニュー

メニューは変わる可能性があるが、2014(平成26)年4月現在では、次がある。開店以来値段は殆ど変わっていなかったが、2013(平成25)年2月1日に50円値上げされたあと、2014(平成26)年4月頃に更に20円値上げされた。

  • 牛丼 並 470円 (400→450→470円)
  • 牛丼 大盛 570円 (500→550→570円)
  • お皿(ご飯付) 520円 (450→500→520円)
  • 牛皿(ご飯付) 720円 (650→700→720円)
  • みそ汁 50円
  • 玉子 50円

余計なものは何もない。看板にもあるように、ここは「牛丼専門」の店なのである。一年中、熱いお茶が付いてくる。お冷は無い。無理に注文しても、生ぬるい水道水がそのまま出て来るだけである。

また、「つゆだく」などの余計な注文は一切受け付けていない。「ご飯軽め」は応相談。また昨今は牛丼のデフレが進んでいるが、サンボはそんな話にも付き合っていない。高くて嫌だというなら、よその店に行くしかない。

なお、「お皿(ご飯付)」と「牛皿(ご飯付)」は同じものである。違うのは並と大盛に対応する「量」だけ。なぜ並や大盛と呼ばないのかは定かでは無いが、この店にとっては、並と大盛は牛丼を表わすものであり、皿を表わすものでは無いからであろう。

質と量

デフレな同業他店と違い、サンボは肉も玉ねぎも飯も上等の品を使っているほか、そもそも飯の量が多い。

牛丼は肉と玉ねぎが基本。牛丼の「並」は、他店の「大盛」に対応する。言うまでもなく、この店の大盛はとてつもない量ということになる。

お皿と牛皿は、丼の具に玉ねぎと白滝が追加されすき焼き風となって更に盛られるが、もちろん、並に相当する「お皿」も充分に量が多い。お皿の大盛に相当する「牛皿」は半端な量ではなく、大きな皿にどっさりと肉が盛られて出て来る。小食な人は間違えて注文しないよう気を付けなければならない。

飯、味噌汁、お茶はひたすら熱い。皿は冷たいこともある。

ファン

異様な雰囲気のサンボは古くから熱烈なファンによって支えられてきた。

2ちゃんねるでも、「丼板」と称する板で、古くからサンボのスレッドが受け継がれてきている。この気持ちの悪いスレッドでは、店員それぞれに変なニックネームが付けられている。中の人は可哀想だ。

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秋葉原

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