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2001(平成13)年12月22日に公開された韓国アニメ映画。"イ・ソンガン" 監督。"iPICTURES、INC."。
日常に没した日々を過ごす青年、"ナム"。旧友と再会した日、ナムの心には少年時代の夏の終わりの日々が浮かんでくる。親友の "ジュンホ" が都会の学校に転校してしまう事。遊び場だった廃灯台が取り壊されてしまう事。母親に好意を抱く男性がいること。祖母の身体の具合が思わしくない事。そんな、目を背けたい日常のある日、ナムはガラス玉の輝きと共に幻想的な異世界へと迷いこむ。そして、そこで白い少女、"マリ" と出会った。
韓国アニメと言えば、日本製アニメの下請け動画や、オリジナル作品でも1970年代の日本のテレビアニメ程度の作品という印象が強いが、この作品は突き抜けて質が高く、日本の一流スタッフが集まり、潤沢な予算と期間使って作った作品と比較してもまったく遜色はない、一級のアニメ映画になっている。
日常シーンでは執拗なまでにリアリティを追求していて隙が無い。3Dとの合成も違和感なく、計算され尽くした構図と動きで、きわめて実写的である。キャラクターデザインもノスタルジックな作品の雰囲気作によく合う朴訥なもので、嫌みがない。深い色彩の美しい背景ともよく合っている。ただし、異世界のクリーチャーのデザインがどうも慣れてない印象なのが非常に残念。
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