パワーオフUSB充電

読み:パワーオフ・ユーエスビーじゅうでん
品詞:名詞

装置が、電源オフまたは省電力モード(スリープモード、休止状態)などのときでも、USBコネクター経由で充電できる機能のこと。

目次

「パワーオフ」USB充電というのが特徴である。これは、通常の稼働中にUSBに挿して充電することをいうのではない。Androidのスマートフォンなら、電源ボタン長押しして、シャットダウンしてからUSBを挿して充電することをいう。

そもそもスマートフォンの充電をするのにわざわざ電源を切る人がどこにいるのか分からない(電源を切ったら電話の着信も出来ないので)。実際にメーカーで開発している人にも分からないのだが、国や州などの様々な規制により、充電は原則としてそうして実施することになっており、そのための機能が求められている。そのほうが省エネだからであろう。

USB

USBからの充電の場合、古典的な充電専用端子にACアダプター等を繋ぐ場合とは違い、USBの制御が必要となる。

また、充電された量の監視・管理も必要で、満充電になった場合は充電機能を停止させる必要もあるが、これはUSB制御と連携する必要がある。

従ってこれらを実現するためには専用にソフトウェアやハードウェアの対応が必要となるが、昨今は省電力への要請の強まりもあり、対応する機種が増えている。

Android端末の場合

Androidスマートフォンなどで対応機種の場合、電源OFFにしてからUSBを挿したり、またはUSBを挿しながら端末のみ電源OFFにすると、このオフ充電モードになる。

USBを挿しながら電源OFFしたとき、いったん端末のOSはシャットダウンされるが本当に電源OFFになるのではなく、その後再起動し、Linuxのカーネルだけが動作する状態となる。AndroidのGUIや、モデム制御のDSPなど、充電に必要のないものは電源がOFFのままで動作していないことが多い。マルチコアのプロセッサーの場合でも、この場合、速度は必要ないのでコアは一つだけしか動作させないことが多い。このようにして、消費電力を必要最小限にしながら、USBの制御と充電状態の監視を、通常の稼働中と同様に実施するのである。

AndroidのGUIは動作していないので、状態表示はLEDの点灯で済ませたり、また画面表示があったとしても、処理の軽量化のためシンプルなものとなることが多い。LEDや液晶バックライトを点灯させる場合も、消費電力削減のために通常時より暗くすることが多い。

特に、米国での販売を目的とした端末の場合、待機電力の削減を要求する米国カリフォルニア州の充電器エネルギー効率規制、通称カリフォルニア規制と呼ばれる規制への対応として実施されることが増えている。

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充電

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