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マストドン

辞書:電算用語の基礎知識 サーバー編 (PNSVR)
読み:ますとどん
外語:Mastodon 英語
品詞:商品名
2017/09/06 作成
2019/10/20 更新

オープンソースによるインスタントメッセンジャーマイクロブログサービスを提供する実装の一つで、ソーシャルネットワークを実現する手段の一つ。

標準技術で作られたTwitterの後継

標準化団体によって定められた標準的な通信プロトコルを用いた「Twitterの後継」を、オープンソースかつ分散型として実現させようとする実装である。

サーバー間の通信プロトコルは、W3C勧告のオープン標準、ActivityPubを採用している。

マストドン世界には、全体のルールのようなものはない。ルールは、各サーバー(インスタンス)ごとに決められ、その各サーバーを繋ぐことで、分散型SNSを実用化したことが大きなブレークスルーとなっている。

また仮にどこかのサーバーが都合により運営終了となったとしても、他のサーバーに引っ越すことは可能で、マストドンというシステム(より正しくはActivityPubプロトコルにより提供されるネットワークシステム)は末永く維持されるため、末永く使い続けることができる。

由来

2017(平成29)年6月7日、Interop Tokyo 2017のトップを飾ったマストドンの作者オイゲン・ロッコ氏の基調演説で、現在のSNSの現状と、その打開策として作られたマストドンとは何なのか、について端的に語られた。意訳で、次のような内容である。

何年か前に、友人から連合(federated)ネットワークのアイディアを聞いていた。その時はピンと来なかったものの、2016(平成28)年5月あたりからTwitterは些細ではあるが不人気な仕様変更を始めて、以降は誤った判断を下し続けていた。そんな折に以前聞いていたアイディアを思い出して、GNU socialを発見した。

当時はGNU socialへのコントリビュートもしていたが、コードを読んでいるうち、自分でも書いてみたくなった。「Twitterのようなもの」を、「ユーザーの手に取り戻したく」なった。ユーザーインターフェイスはTweetDeckに似せることにした。

マストドンを作るにあたりTwitterが失敗した原因を考えたところ、それはTwitterだけが悪いわけではなく、それが営利企業であり、かつまた中央集権的な会社なためだと結論づけた。そして、広告の方法やマネタイズについても運営企業とユーザーとの間には考え方への隔たりが大きい。

そこで、脱中央集権的な仕組みにしてみようと考えた。Twitterには巨大なデータセンターが必要だが、マストドンなら(一つのインスタンスに)1・2台のサーバーがあれば充分だ。

コミュニティー内のルールも自分たちで決められる。日本にいるのにシリコンバレーのルールに縛られる必要はない。それは(自分の住む)ドイツや、英国などでも同様だ。

理路整然とした分かり易い内容で、確固たる信念に基づいて作られていることも分かる。

「Twitterの運営がおかしい」→「GNU socialがあった」→(ソースを見て)「自分でも作ってみよう」を切っ掛けとし、次に目的として「Twitterのようなものをユーザーに取り戻そう」となり、それを達するための方法を検討し、なぜTwitterがおかしくなったかを分析し、中央集権的でシリコンバレーのルールを無理に全世界に適用させているためだとの結論に至る。

これらの問題を解決するため、脱中央集権的な仕組みにし、ルールも各々のサーバーで決めれるようにする。こうして、分散型SNSとしてのマストドンの方向性は決まり、そして実用化されたのである。

作者

開発者はドイツ人のEugen Rochko(オイゲン・ロチコ)。

アカウントは@Gargron@mastodon.socialである。

大きな動き

  • 2017(平成29)年4月: 日本だけでいきなり流行
  • 2017(平成29)年10月: 初のメジャーバージョンアップ(2.0公開)
  • 2018(平成30)年8月: Twitterが滅んだことによりユーザーの大流入
  • 2019(平成31)年4月: 投票機能が使えるバージョン2.8公開で、Twitter最後の機能面での強みだった点も消滅した (残るはユーザーの多さだけ)
  • 2019(令和元)年10月: メジャーバージョンアップ(3.0公開) OStatus廃止で、バージョン1から未更新の古いサーバーとお別れ

Twitterの問題

これまで、マイクロブログサービスはTwitterにほぼ一極集中していた。

それでもあまり困ることはなかったが、ただ、Twitter社の恣意的な運用、大反対を押し切ってのシステム改悪の強行、独自クライアントの規制、内容を確認もせずに機械的にアカウントの規制や凍結をする、その際に利用者が同じ別アカウントにまで規制を掛けるなど、サービスは不便になる一方で改善は何もなく、運営とユーザーとの乖離は日に日に激しさを増していった。

なぜなら、ユーザーはFacebookやInstagramではない世界を求めていたにもかかわらず、運営はFacebookやInstagramになりたがっていたからである。理由は簡単で、Twitter運営はTwitter「なんか」は使っておらず、日々Facebookを使っているからである。これでTwitterが良くなるはずはなく、当然Twitterはどんどん劣化していった。

そして2018(平成30)年8月にはUser Streams APIを停止させ、さらに独自クライアントの作者に膨大な額の金銭を要求したことからTwitterは終焉を迎え、Twitterで独自クライアントを作っていた作者らもそろってマストドンへと移住することになった。

マストドンの普及

遡ることマストドン誕生前、Twitterは運営が愚かであり大赤字のまま改善の見込みもなく、にもかかわらず利用者に敵意をむき出しにしていた。この泥船Twitterからの脱出先となる「代わり」も渇望されるようになってきた。

これまでは、Twitter社の一存によって投稿は容易に削除、改変、監視などの検閲を受けていた。後からのルール変更で、ルール変更前の投稿にまでけちを付けてはアカウントをロックするなど、法の不遡及つまり事後立法を無視した中世のような支配を実施するに至った。

もはや使い物にならなくなったTwitterであるが、しかしこれは代わりに別の会社が同様のサービスを始めたとしても状況は変わらない(検閲は受け続ける)ということを意味していた。これに対抗するには、利用者全員がサーバーを持ち、互いを連携すれば良い。しかし現在は、IPv4アドレスの枯渇、NATなどの技術的事情や、セキュリティ、および日本の法規制などにより、サーバーを設置することは難易度が高い。つまり、サーバー運用にはコストが掛かり、かつ高度なスキルも必要になる。それでも、出来る人から始めれば良いということでマストドンが開発された。

これは、Web 3.0の流れでもあり、今後ますますこの流れに進んでいくものと思われる。

日本での流行

こうしてマストドンは日本で流行し普及したが、しかし現時点では、日本でしか流行っていない。

日本だけでも膨大な数のサーバーと会員数があるが、これだけで本家(mastodon.social)の規模を軽く超えてしまっていることからも分かるように、日本以外ではそんなに流行っていないのである。

ただ、これは別に問題ではない。Twitterも全利用者中に占める日本人の割合はかなり高いし、そのTwitterですら日本人が会話する相手はほぼ100%日本人なのである。かつ、別に日本国内で閉じているわけではなく世界にも広がっているのはどちらも変わらないのだから、将来的に海外でもマストドンが普及すれば問題は自ずと解決されるのである。

投稿の傾向と変遷

マストドンでは、どのサーバーでも政治的なトゥートは好まれないことが多い。

ノンポリしかいないという訳ではなく、本人の思想の左右を問わず政治的なトゥートはあまりしないということである。Twitterでのそういった話に疲れた人が移住する傾向にあるためだろうが、理由は不明である。

結果、政治家の名前や政治的な単語をミュートしている人が多かったり、政治的な話はCWで隠している事が多い。これは日本に限らず、海外でも同様の傾向である。但し、昨今ではTwitterの終焉の始まりもあって、Twitterに愛想を尽かしてマストドンに移り住んだ保守派またはパヨクの流入も多くあり、以前よりは政治トゥートの流量も増えているようである。将来的に政治を主に据えたサーバーが増えれば、状況は変化するかもしれない。

分散SNSの今後

分散SNSには賛否両論がある。

Twitter独占を嫌う層は一定数あるが、「人のいないSNS」ほど無価値なものもない。分散化は一社が独占しようとする力に対して非常に強いが、しかし分散化によって人は必然的に少なくなる。そういったSNSを作るメリットを疑問視する声がある。

それは開発者も、開拓移民となった初期からの利用者も、一番よく分かっていたことである。ただ現状、特に日本では、新しい物好きとエンジニアを中心としてマストドンは使われ始め、魅力あるユーザー(アルファ)も増えてきている。こうして、mstdn.jpなど幾つかの利用者の多いサーバーでは日常会話も活発化、他の零細サーバーも安住の地として機能しだし、「住みか」としては充分な機能を有するに至っている。

今後一定の勢力を有するのか、あるいは静かに消えていくのかは今はまだ分からないが、開拓民によって猛烈な速度で開拓が進められていることから、そう簡単に人気が下火になるということはないだろうと思われる。

良さ

他のSNSの失敗から学び、SNSが誤った使われ方をされることがないような設計が目指されている。

  • 強権的な管理者による理不尽な扱いを受けにくい (Twitter最大の問題である、理不尽なルールの強制的な押しつけや凍結がない)
  • 電話番号は不要 (Twitterのように、しつこく電話番号などを要求したりしない)
  • 広告が無い (改造されたサーバーは例外だが、殆どないだろう)
  • ユーザーは商品ではない (TwitterやFacebookのように利用者のデータ収集・解析をして広告主に売ったりしない)
  • システム都合による理不尽な制限がない (名前に✅や🔒なども普通に使える)
  • ローカルタイムラインの存在により、同じサーバー内の人とリアルタイムでフリーチャットができる (閉塞感が無い)
  • 連合タイムラインの存在により、他のサーバー内の会話(の一部)もリアルタイムで見ることができる
  • クライアントは自由に作れるため、使いやすいアプリが揃っている (Twitterは非公式アプリを原則として禁止している)

また、他のSNSにある理不尽な制限も改良されている。

  • 500文字までトゥート可 (Twitterは140〜280字)
  • 複数のトゥートを固定できる(5件まで) (Twitterは一つだけ)
  • 自分でサーバーを用意すればアカウントは作り放題 (Twitterでは複数アカウントは制限されている)

    例えば災害情報を配信している特務機関NERVの場合、Twitterではアカウントは一つしか無いので無関係な情報も多数流れてしまう。

    マストドンではTwitterと同じく主となるアカウントのほかに用途ごとの副アカウントを多数用意し、必要なものをブーストする形式を採用した。必要なアカウントだけフォローすれば、必要な情報を見逃すことがなくなる。

SNSとしての改善点は別に後述する。

用語

用語はサーバーごとに変更可能なため、サーバーによっては雰囲気に合わせて変更していることがある。

  • トゥート ‐ 投稿(吠える、吠え声の意)(Twitterでいうツイートに相当)
  • ブースト ‐ 他者の投稿を再投稿する機能(Twitterでいうリツイートに相当)。BTと略される
  • お気に入り ‐ 他人の気に入った投稿をマークする機能(Twitterでいうふぁぼに相当) 他人には見えない
  • ホーム ‐ 自分のタイムライン(Twitterでいうタイムラインに相当)。HTLとも略される
  • ローカルタイムライン ‐ そのサーバーの全ての公開された単独投稿(リプライは除外)が流れるもの。LTLとも略される
  • 連合タイムライン ‐ LTLに加え、リモートフォローによって得た外部サーバーのトゥートを加えた投稿が流れるもの。FTLとも略される

例えばfriends.nicoではお気に入りを「ニコる」と呼んだり、ますとどんちほーではトゥートが「がおー」、ブーストが「たーのしー」、お気に入りが「すごーい」など、けものフレンズの用語に置き換えられているなど、サーバーごとに特色を持たせていることがある。

投稿

トゥート

Twitterの場合は「ツイート」(ぶつやき)であるが、マストドンの場合は「トゥート」(吠える)で投稿する。

これは、Twitterのマスコットが鳥であるのに対して、マストドンは象やマンモスに似た古代生物マストドンなためと思われる。

返信

ある人の「吠え」に対して、「吠え」で返信することも出来る。

返信する元の「吠え」を指定して操作するか、相手のプロフィールからも送信できる。画面上には、原則として元発言者のユーザー名が、自サーバー内であれば「@username」の形式で、他サーバー内であれば「@username@servername」の形式で表示される。

返信は、未収載(後述)の扱いとなり、ローカルタイムラインにも連合タイムラインにも表示されない。

公開範囲

マストドンにもTwitterと同様にダイレクトメッセージ機能があるがより高性能で、これをトゥートごとに細かく設定ができるようになっている。

種類機能範囲
連合TLローカルTL非フォロワーフォロワー指定アカ
公開誰でも閲覧可能
未収載誰でも閲覧可能、TLには流れない××
非公開フォロワーのみ閲覧可能×××
ダイレクト指定ユーザーのみ閲覧可能××××

これを著している時点では、ローカルTLに限定したトゥートをする機能は公式には実装されていない(改造されたサーバーでは可能なことがある)。

ダイレクトメールは独立した機能ではなく「相手にしか見えないリプライ」という構造で実現されている。従ってセキュアではないので、利用には注意が必要である。

分散型SNS

サーバー(インスタンス)

マストドンが実際に動作するコンピューターをサーバーという。以前は「インスタンス」と呼んでいた。

サーバー(インスタンス)は幾つあってもよい。

分散型とはいえ基本的にはサーバー内に閉じていて、必要に応じて外部に転送する仕組みになっている。従って、特定の趣向に合わせてサーバーを作るのが理想的であり、実際にそのようにサーバーは林立している。

Twitterでも、「クラスター」という目に見えないしシステムにすらもない狭い範囲内でフォローし合い交流し、時々クラスター外の有名人をフォローしたりするのが一般的である。マストドンの場合、このクラスターごとに本当にサーバーを分けた、と表現できる。つまり、Twitterでいうクラスターが、マストドンでいうサーバーである。

そして、サーバー間を相互に通信プロトコルで繋ぐことで、異なるサーバー間での通信を可能としている。これが「分散型SNS」である。

ローカルタイムラインの雰囲気は重要な要素であるため、マストドンを使いたい人は、自分が気に入ったサーバーに入会しアカウントを作って使うことになる。

サーバー間通信

単にトゥートするだけでは、おそらくそれはそのサーバーにしか流れない。しかし、リモートフォローなど特定の条件を満たすと、そのトゥートは他のサーバーにも転送される。この手法によってサーバー間での交信が可能となる。

こうして、そのサーバー内でのタイムラインは「ローカルライムライン」、リモートフォローなどによって他のサーバーから受信したトゥートも込みのタイムラインは「連合タイムライン」として、分けて表示されている。

どのサーバーを使うか

別に何ヶ所のサーバーに登録しても良く、用途に応じて分けるのが理想的である。専用クライアントソフトでは複数のアカウントを管理できるものが一般的なため、必要なだけアカウントを作って適当に使って安住のサーバーを選ぶこともできる。

あまりアカウントを増やさずやりたいという場合は、どこか一つないし少数に絞る必要が出てくる。

日本での主流サーバーは数ヶ所でそれ以外は過疎だが、人が多く賑やだからといって自分の趣味趣向に合う人が多いとも限らない。人は少ないが他の専門サーバーの方が趣味に合う人が多く話が弾む可能性もある。結局のところ、どのサーバーを使うか(≒どのクラスターに属するか)悩むというのが、マストドンにおける一番の問題であると言え、これをどのように解消するかが今後の課題だろう。

サーバーによって住人は違うので、自分の肌にあったところを使えば良い。但し、事前にタイムラインを確認できないサーバーの方が多い。

主なサーバー

サーバー(インスタンス)の一覧をまとめているWebサイトは幾つかある。

日本のサーバーは「マストドン日本語ウィキ」などに情報が多い。

サーバーは膨大な数あるため、信頼でき、趣味に合うものを任意に選択すればよい。

現行サーバー
  • mstdn.jp (通称jp)

    日本を代表するマストドンのサーバーであり、日本の三大サーバーの一席。オールジャンル。マストドン初心者で、最初に使うサーバーに迷った場合、とりあえずここを使う人が多い。

    もともとは(当時)大学院生のぬるかる氏が開設した。mstdn.nil.nuとして始まり、その後たまたまドメインが取れたmstdn.jpに移行し、そのまま日本を代表するサーバーとなり参加者急増。このため単に「jp」と呼ばれるほどに日本を代表するサーバーとなった。

    ぬるかる氏が当時のmastodon.nil.nuサーバーを作った理由は、サーバー選びが面倒臭かったから、としている。当時日本人はmastodon.cloudに流れ込んだ。このため現在でも日本人が圧倒的に多いが、当時は謎の「日本語投稿はやめろ」圧力が日本人によってもたらされ、それから逃れるために自分でサーバーを立てたとしている。

    このサーバーはTwitterにうんざりした層から率先して移住したため、当初はTwitter初期の雰囲気に近く「Twitter老人会」と言われることもあった。開設当初は無意味に「膣」と連呼するアカウントが多く、このサーバーは「膣鯖」とまで呼ばれたが、ぬるかる氏が激怒したことから現在ではほぼ鎮静化している。

    ローカルタイムラインを使っての雑談が活況で、2018(平成30)年8月1日に4000万トゥートを突破したが、2018(平成30)年10月1日にぬるかる氏が管理人を退任、合同会社きぼうソフトに譲渡されたことを契機に空洞化が進み、更に2019(令和元)年7月1日、合同会社分散型ソーシャルネットワーク機構に譲渡された。

  • best-friends.chat (Best Friends)

    かつて日本三大サーバーの一席だった、ニコフレことfriends.nicoの後継サーバー。

    その経緯から二コフレからの移住者が多いため、ローカルタイムラインの雰囲気はニコフレと似ていると思われる。

  • mastodon.social (本家)

    本家ドイツのサーバー。作者のオイゲン・ロチコ氏はここにいる。オールジャンル。

    日本人は少ない。英語の人が多いが、ペルシャ語も時折見られる。

  • Mastodon.cloud

    元はフランスのサーバーでフランス語と英語向けだったもの。まだmstdn.jpすらなかった初期の頃、Twitterから日本人が大量に移民、結果日本人が圧倒的勢力となり今に至る。

    結果フランス人などのアクティブは激減し、元の管理人も多忙でマストドン管理から離れた。その後はKnzk.me運営チームらによって維持されていたようだが、最終的にはここも合同会社きぼうソフトに譲渡された後、合同会社分散型ソーシャルネットワーク機構に譲渡された。実質的に日本のサーバーである。

  • mastodon.art

    海外のアート専門サーバー。

    これを著している時点では招待制となっており、既存の利用者からの招待がないと入会できない。

    写真やカートゥーン風のイラストが多いが、基本は雑談でオールジャンルとも言える。

    ほぼ英語。日本人は少ない。

  • baraag.net

    海外の2次元エロ専門サーバー。当然18禁。

    ロリ・ショタ・ケモノなんでもござれで無修正可のサーバーである。但し本物のロリ・ショタ等の写真は投稿できない。

    ほぼ英語。日本人は少ないが、2次元の世界なので日本人のアートも影響力を持っている。

    そのサーバーの特徴から、ドメインブロックしているサーバーも少なくない。

  • まちトドン

    バス・鉄道など公共交通や地理といったことから日常のお買い物まで、まち、生活に関する全般を扱う小規模サーバー。

  • :don:

    いわゆるオタクが集まるサーバー。master追随しているサーバーであり、ほぼ最新機能を試すことができる。

    藍川 茜(あいかわ あかね)という看板娘が設定されている。

過去のサーバー

閉鎖されたもの。

  • friends.nico (ニコニコ動画/ドワンゴ公式)

    ニコニコ動画のノリで使うことができるサーバーで、日本の三大サーバーの一席だった。オールジャンル。ニコニコ動画のように、トゥートが流れて表示される。会員以外でも閲覧できる

    ドワンゴスタッフの思いつきで開設された。friendsなのは、当時人気爆発していたけものフレンズにあやかっている。friends.nicoなのでそのまま略せばフレニコだが、通称は「ニコフレ」である。

    ニコニコ動画の用語が取り入れられており、☆(ふぁぼ、お気に入り)は、このサーバーでは「ニコる」と呼ばれていた。

    このサーバーはニコニコ動画らしいローカルタイムラインが重視されていて、それを乱すような投稿をする者は排除される、かなり閉鎖的なサーバーだった。従って普通の人の住みかとしては向いていないサーバーだった。

    100人以上が参加したりする公式オフが開催されることもあったが、2019(平成31)年3月末、2019(平成31)年4月28日のサービス終了予定が発表された。

    後継はBest Friends(best-friends.chat)である。

  • open2.ch (おーぷん2ちゃんねる公式)

    おーぷん2ちゃんねるのインスタンスである。当然ながらそのユーザーの殆ど全員はおーぷん2ちゃんねらーということになる。

    管理人さとるの気まぐれで作られたが、そのまま気まぐれで放置プレイになり、そのまま気まぐれで2019(平成31)年1月31日をもって閉鎖された。

    過疎ながら2ちゃんねるらしい雑談で花が咲くこともあった。

分散型SNSという弱点

マストドンは分散型SNSであることが利点であり特徴だが、それ自体が弱点でもある。

分散型SNSは、中央集権がない代わりに、そのアカウントが本人である保証をする機関を作れない。つまり「なりすまし」が容易である。技術的にこれが解決できるのかどうかは未知数である。

ただこれはあくまでメカニズムの問題であり、例えば企業が自社ドメインでマストドンサーバーを運用するなら、それは真正性を保証するという点においては何にも勝っており、マストドンはTwitterより優れているとも言える。待てど暮らせどもらえないTwitterの認証マークより、企業ドメインのサーバーのアカウントから発信する方が早いし信頼性も高い。

また後述するが、個人レベルでも権威を利用しない認証を含め、いくつかの認証が実装された。

SNSとしての改善点

過去を検索しての炎上の排除

マストドンは、2.8時点でも本文検索機能は公式には搭載されていない。これは意図的に機能が封じられているためである。

Twitterでは、過去のツイートを漁って晒し炎上するような事件が稀によく発生していたが、こういったトラブルをなくすため、マストドンでは最初から検索機能を搭載していない。タグ検索機能はあるため、必要なものはタグを付けてトゥートすれば後からでも検索できる。

ただし、トゥート自体は公開情報なのでこれをまとめて検索機能を提供するサービスは存在し、Tootdonのようなアプリでは複数のサーバーに跨がったトゥート検索やタイムライン生成が可能となっている。

人気コンテストの排除

Twitterでは、ツイートのリプライ数、リツイート数、ふぁぼ数などが表示されるだけでなく、いつの頃からかこれがリアルタイムに反映されるような機能まで搭載された。ツイートの人気コンテストを公式に支援、というよりむしろ積極的に「煽って」いるということになる。

しかしこれは、特定のツイートをひいきしたりするもので、必ずしも健全とは言い切れない。なぜなら、同じような内容の投稿は多数の人がしている可能性があり、情報価値として等しいならそれらは平等に扱われてしかるべきであるし、そうでなくとも良い投稿は人気の有無にかかわらず良いものとして評価されるべきである。

そこでマストドンでは、こういった人気コンテストを公式には「しない」方針とした。3種類あるタイムラインでは、いずれもブースト数、ふぁぼ数は共に表示されない。バージョン2.5.0以降ではリプライ数は出るようになったが、0、1、1+の3種類しかない。リプライ数によって人気コンテスト(人気のバロメータ指数)になることを避けるため、0か1か1より多いかしか表示しない方針になっている。

但しこれはWeb UIの表示コンセプトであり、リプライ数/ブースト数/ふぁぼ数は公開情報なので、対応するマストドン用クライアントを使えば全て表示することができる。

認証に権威を排除

そのSNSのアカウントが「本物」なのか「偽物」なのかを判断することは、とても難しい。

Twitterの場合はTwitter社が真贋を判断し、本物には「公式マーク」を与える権威となっているが、マストドンでそれを実現することは難しい。真贋を判断する権威はないからである。

仮にマストドン開発者であるEugen Rochko(オイゲン・ロチコ)氏らが真贋を判断するようなシステムにしてしまうと、マストドン全体がオイゲン氏らなしでは活動できなくなり、オイゲン氏らを中心とした中央集権SNSになってしまう。これはマストドンの思想に反するものである。

サーバー管理人にその権限を与えても上手くは行かない。あるサーバーで「公式」があったとしても、他のサーバーで偽物が大量発生する可能性はあるし、自分でサーバーを建てて自分で自分を認証してしまえば偽物が公式マークを持つことが可能になってしまう。

初期にはいわゆる「お一人様」サーバーを運用するのが最も現実的な公式の表明であったが、マストドン2.6からはプロフィールから認証が可能になった。

使い方は簡単で、自サイトにマストドンアカウントへのリンクを付け、その際にrel="me"属性を付けておく。その後、マストドンのプロフィール画面にその自サイトのURLを書き保存すれば、その部分が緑色に囲まれて表示される。真贋の証明と言うにはやや大げさで、相互リンクされていることを表わすに過ぎないが、この仕組みはマストドンの思想をよく表わしていると言える。

プロフィールにURLを書けるのは本人だけであるし、自サイトにマストドンへのリンクを付けられるのも本人だけであるので、相互リンクされているということは、両者は同一人物が実施したという証明になる。

またマストドンで複数のサーバーにアカウントがある場合も、相互のURLを書いておけば、それぞれ認証され緑色で囲まれる機能もある。

リンク元となるWwbサイトやブログ等まで偽物を用意されたら意味が無いとは言えるが、個人で可能な範囲での認証はこれでも充分なレベルで実現できるだろう。

認証に権威も採用

マストドン2.8.0からは、SNSなどと連携できる公開鍵基盤Keybaseによる認証にも対応した。

利用しているサーバーの運営がまず対応する必要があるが、それが済めば、そのサーバーでKeybaseの認証が可能になる。

長文は畳む

マストドンは500文字まで投稿できることが特徴であるが、これはマストドン独自の仕様であり、使用しているActivityPubプロトコルの制限というわけではない。このため他のActivityPub実装や、あるいはマストドンでも改造されたサーバーではそれを超える長文を投稿できる場所もある。

そこでマストドンでは、500文字または指定された文字数を超える投稿は自動で畳まれ、「続きを読む」をクリックすると全文表示される仕様となった。

通信プロトコル

マストドンは、StatusNetからGNU socialへ続くオープンソースSNSの流れを汲んでいる。

バージョン1.5までのサーバー間の通信プロトコルはGNU social(旧StatusNet)と同じOStatus、バージョン1.6以降は新プロトコルActivityPubが採用された。これらはともにW3C勧告であり、仕様が公開されている。また文字の符号化にUTF-8を用いているため言語の縛りもない。

投稿は各サーバーごとのWebサイトからの他に、公開されたAPIを用いた様々なアプリケーションから可能となっている。

APIは、Twitterと同様にRESTが採用されており、OAuth 2.0で認証をする。

RSSフィード

マストドンはトゥートをRSSのメタデータとして取得することができる。RSS 2.0形式に対応している。従来はatom形式にも対応していた。

具体的には、次のどちらかのURLで、RSS 2.0形式のフィードを得ることができる。

  • https://(サーバー)/users/(ユーザー名).rss
  • https://(サーバー)/@(ユーザー名).rss

従来はrssの代わりにatomとするとatom形式を得られていたが、マストドン3.0から廃止された。

例えばマストドンの公式アカウント@Mastodon@mastodon.socialなら、RSSを得るURLは https://mastodon.social/users/Mastodon.rss などということになる。

RSSリーダーで読むこともできるし、得たフィードをTwitterに転送するプログラムを用意すれば、まだオワコン(Twitter)に残っている人たちにもトゥートを見えるようにして移行を促す切っ掛け作りにもできるだろう。

オープンソース

オープンソースなので改造も可能である。各サーバーごとに、独自の色を出すことができる。そういったサーバーを利用するかどうかは、その管理人の信頼性を確認する必要がある。

改造にも様々あるが、例えばLaTeXで数式を書けるmathtod.onlineのようなサーバーがある。

なお、マストドンのライセンスはAGPLなので、改造したサーバーを運用する場合はその改造部分を公開せねばならない。そのため、この改造が本家に取り込まれ仕様となったものもある。

バージョン

更新履歴はGithubのtootsuite/mastodon/releasesにある。

バグ修正以外の仕様変更点などを記載。日付は原則として現地時間。

  • 3.0 ‐ OStatusの廃止
  • 2.9 ‐ シングルカラムモードを追加し初期状態に、ライトテーマの変更
    • 2.9.3 (2019(令和元)年8月9日)
    • 2.9.2 (2019(令和元)年6月22日)
    • 2.9.1 (2019(令和元)年6月22日) 音声メディアのアップロードに対応(OGG、WAV、mp3、FLAC)
    • 2.9.0 (2019(令和元)年6月13日)
  • 2.8 ‐ 投票機能、プロフィール画面のデザイン変更、Keybase対応
    • 2.8.4 (2019(令和元)年5月24日)
    • 2.8.3 (2019(令和元)年5月19日) og:image:altタグ対応
    • 2.8.2 (2019(令和元)年5月5日)
    • 2.8.1 (2019(令和元)年5月3日) 隠されたメディアはぼかし表示に変更、閲覧注意のチェックを画像の下に変更
    • 2.8.0 (2019(平成31)年4月10日)
  • 2.7 ‐ ディレクトリ機能、通知欄のクイックフィルターバー
  • 2.6 ‐ DMをホームTLから除外、認証、インストリームリンクプレビュー、長文を折りたたむ
    • 2.6.5 (2018(平成30)年12月2日)
    • 2.6.4 (2018(平成30)年11月30日)
    • 2.6.3 (2018(平成30)年11月30日)
    • 2.6.2 (2018(平成30)年11月30日) ‐ 自分へのリプライに「スレッドを表示」を表示、各カラムが330px→350pxに拡大
    • 2.6.1 (2018(平成30)年10月31日)
    • 2.6.0 (2018(平成30)年10月30日)
  • 2.5 ‐ 連合リレー機能、UIの改善
  • 2.4 ‐ プロフィールに新メタデータ追加、繋がりを隠す機能、Tor内インスタンスとの連合機能
    • 2.4.5 (2018(平成30)年8月14日)
    • 2.4.4 (2018(平成30)年8月22日) ‐ Doorkeeperの脆弱性CVE-2018-1000211への対応
    • 2.4.3 (2018(平成30)年7月11日)
    • 2.4.2 (2018(平成30)年6月19日) ‐ タイムライン最上段のボタンが不評だったらしく設定から切り替えるよう変更
    • 2.4.1 (2018(平成30)年6月11日) ‐ スパマー対策機能の強化、タイムラインを投稿とメディアで分割
    • 2.4.0 (2018(平成30)年5月23日)
  • 2.3 ‐ LDAP/CAS/SAMLの統合、自分のトゥートの検索機能、プロフィールのメディアギャラリー
  • 2.2 ‐ アクセスが遠のいたユーザーを呼び戻す機能
  • 2.1 ‐ ユーザー招待機能、フォロー外DMブロック機能、監査ログ機能
  • 2.0 ‐ ActivityPubプロトコルへの全面移行
  • 1.6 ‐ OStatusプロトコルからActivityPubプロトコルへの移行
  • 1.5 ‐ 管理機能の改良
  • 1.4 ‐ 普及期の改良版
    • 1.4.7 (2017(平成29)年7月1日)
    • 1.4.6 (2017(平成29)年6月24日)
    • 1.4.5 (2017(平成29)年6月23日) ‐ 1.4.4の修正によるパフォーマンス低下を修正
    • 1.4.4 (2017(平成29)年6月21日) ‐ トゥートの回転の禁止
    • 1.4.3 (2017(平成29)年6月15日)
    • 1.4.2 (2017(平成29)年6月15日)
    • 1.4.1 (2017(平成29)年5月28日) ‐ タイムラインの言語フィルター、プロフィールにメディアライブラリーを追加
  • 1.3
    • 1.3.3 (2017(平成29)年5月6日)
    • 1.3.2 (2017(平成29)年4月29日)
    • 1.3.1 (2017(平成29)年4月27日)
    • 1.3 (2017(平成29)年4月27日) ‐ IDN URL対応、GNU socialとの互換性向上、UTCから現地時間表示への変更
  • 1.2
    • 1.2.2 (2017(平成29)年4月19日) ‐ ユーザー数は、メール認証済みのアカウントのみカウントし表示するように
    • 1.2.1 (2017(平成29)年4月19日)
    • 1.2 (2017(平成29)年4月16日)
  • 1.1

技術的な欠点など

マストドンはTwitterより優れているが、欠点がないわけではない。バージョンアップによって、欠点の幾つかは改良されている。

OStatusという欠点

マストドンは、バージョン1.5まではOStatusというプロトコルを用いていた。これは、かつてのStatusNet(現在のGNU social)が提唱したマイクロブログの更新通知のためのプロトコルである。

GNU socialの前身であるStatusNetは2010(平成22)年より開発が始まったが、主流にはならなかった。マストドンはその主流になれなかった実装が用いたものと同じプロトコルを用いていたことになる。

マストドン1.6.0rc1からは、OStatusの後継である新しいプロトコルActivityPubが採用された。OStatusはバージョン2.0で廃止された。

この動きに対応するため、GNU socialもActivityPub採用が進められることになった。

Ruby on Railsという欠点

利用面での問題点は、StatusNetがPHP、マストドンはRuby on Railsで実装されており、このため運用にはWebサーバーの運用と同等レベル以上のスキルが必要となるため敷居が高い点である。

そうなると、個人で気軽にサーバーを運用することは難しく、誰かが運用しているサーバーを使わせて貰う、というTwitterと同様の手順に至ることになる。ここでの問題点は、そのサーバーの運用者が不正を働こうとすれば簡単にできるということである。例えば、その管理者はメールアドレスとパスワードのペアを大量に入手し、それで不正を働くことも簡単ということである。従って、身元不明サーバーのマストドンは絶対に使ってはならない。

改善の方法

問題点を技術的に改善するのは非常に難しい。

遡ることマストドンから約10年、2003(平成15)年頃には既に、Winnyのネットワークを使ったWinnyBBSなどが試みられていた。データはP2Pメッシュネットワークに点在しているため力による検閲には強いという利点はあったが、弱点も多々あった。

Winnyに限らず、当時のP2Pメッシュネットワーク実装はどれも非公開のプロトコルとソフトウェア実装となっており、自由度が低く、このため普及もしなかったのである。

マストドンはオープンソースでありプロトコルも公開されているため、実装自体は第三者による改良も期待はできるものの、各サーバー(≒ノード)の信頼性を担保することまではできず、持つ欠点はP2Pメッシュネットワーク実装の時代とあまり変わっていない。

関連するリンク
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用語の所属
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