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2001(平成13)年6月14日に発表された、高音質拡張版mp3。
フランスのThomson multimedia社とドイツのFraunhofer IIS-Aが基本特許を持つ技術MPEG-1 Audio Layer 3(mp3)の独自拡張規格。
mp3に、スウェーデンのCoding Technologies社のディジタル情報圧縮伸長技術SBR(Spectral Band Replication)を組み合わせ、mp3と互換性を保ちながら高音質化を実現させた。
mp3PROは、音声データを二つのパートに分割する。
一つは従来のmp3と同じものである互換パート、もう一つがmp3PRO独自のデータであるSBRパートで、SBRパートはmp3では失われてしまう高周波域などの情報を含む。
このような形式を取るため、mp3PROファイルは従来のmp3プレイヤーでも再生ができる。またmp3PRO対応プレイヤーでは、mp3PROのパートとmp3と互換性のあるパートと合わせて複合し、高音質な音を復元することが可能となる。
mp3PROでは64kbpsでもmp3の128kbps相当の音質が得られ、従来の半分のファイルサイズで済むことがメリットであるとアナウンスされた。
しかし、そのmp3PROはあまりにもロイヤルティが高すぎて全く普及せず、やがて完全に忘れ去られた。
そもそも、単なる独自規格に過ぎないmp3PROが、ISO標準であるMPEG-4 AACよりも高いというのでは、話にならなかった。また、オープンソースのフリーソフトウェアであるOgg Vorbisがmp3PROと同等以上の音質であったことも、大きく影響しただろう。
肝心のmp3PROの音質であるが、自慢の高周波域の音が異常に歪んでいる。
高音の伸びだけを重視し、その音の正確性を完全に無視しているためと考えられる。そして、その伸びすらも現実として不自然になっている。
こういった性能面も、普及しなかった理由の一つであろう。
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