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フィルム式カメラで用いる、感光膜のこと。英語の原義は「薄膜」。
フィルムが使われていた20世紀までは、撮影が終わったら、DPE店に持っていき紙の写真にして貰う、というのが一般的だった。このDPE店でしていた作業は概ね次の通りである。
感光したフィルムは、まず現像液に浸される。こうすると感光核の周囲が銀粒子に変化し、光が当たった部分のみ黒くなる。この作業で「像」が「現」われるので「現像」と呼ばれるようになった。この現像液とは、化学的にいえばハロゲン化銀を還元する薬品である。
還元を終えてもなお、フィルムには未感光のハロゲン化銀が残っているので、次に、この残ったハロゲン化銀を取り除くためハロゲン化銀を溶かす薬品に入れる。この作業を「定着」という。
定着でハロゲン化銀を溶かすと、現像で生じた黒い部分のみ残り、それ以外がなくなる。つまり、カメラでフィルムに光が当たった部分が黒くなる(実際の明暗と逆になる)ので、この状態は、反転を意味する英語negative(ネガティブ)から、「ネガ」ないし「ネガフィルム」と呼ばれる。
ネガの下に印画紙を置き、上から光を当てると、黒くない部分のみ印画紙が感光するため、ネガの黒い部分は白く、ネガの白い部分は黒く感光した写真が出来上がる。これが「モノクロ写真」の基本的な原理である。
カラー写真のためには色もフィルムに記録しておく必要があるが、このためにカラーフィルムでは、上から順に、青、緑、赤の光に感光する三種類の乳剤層(感光層)が重なるように塗られて作られている。
カラーフィルムの場合も白黒の場合と同様に光を当てると、青・緑・赤の各層が感光する。またカラーフィルムでは、現像・定着の薬品により、青緑赤の補色である黄色・マゼンタ・シアンに発色する「ネガ」が出来上がる。
このネガの下に印画紙を置き、黄色・マゼンタ・シアンの補色(青緑赤)の光を印画紙上に発色させれば、元の色の通りに色が再現されることになる。この一連の手法を、発色現像ないし発色現像法という。これが基本的なカラー写真の原理となる。
現在主流となるデジタルカメラ(デジカメ)は、撮影した映像はデジタル情報として保存される。
これを従来のような紙の写真にするには、現在はインクジェットプリンターやレーザープリンターを使い、光沢紙に画像を印刷する。フィルムによるものと全く異なる工程となる。
広く民生用のカメラフィルムとして使われたのは、「パトローネ」という円筒形のフィルム容器に格納された35mmフィルム(135フィルム)であった。
これをケースごとカメラに搭載し、中のフィルムを引き出すようにカメラにフィルムの穴を噛ませると、カメラはフィルムを引っ張り出し、撮影の準備がととのう。最後まで撮影が終わったら、巻き取りの作業を実施し、フィルムが完全に中に収まったら、これをカメラから取り出すことができる。
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